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建通新聞社四国
2016/07/06

【高知】高知県 牧野植物園再整備の検討委発足へ

 高知県は、高知市五台山にある牧野植物園の磨き上げ整備の基本構想を検討する。早ければ8月中に検討委員会を立ち上げ、2017年度にかけ整備計画を策定する。ソフト・ハード両面の検討となり、ハード面では園地の再整備や駐車場の確保などが検討材料となるもよう。
 牧野植物園は1958年に開園、99年には園地を拡張し牧野富太郎記念館を新設するなど大幅にリニューアルした。教育普及や研究といった機能も備える総合植物園として、県内を代表する観光地の一つである。08年度には入園者数が20万人を突破し、温室をリニューアルした10年度も20万人に迫ったが、その後は年々入園者数が減少しているのが課題となっている。県では「本来のポテンシャルを生かし切れていない」と見ており、外部の有識者を招き、魅力発信や園地整備などを検討する委員会を発足させる。
 具体的な内容はこれからとなるが、ハード面では広場や駐車場の確保などが課題として挙げられている。広場については、99年のリニューアル以前には広い場所があったが、現状は不足している。そのため、自然と触れ合い、植物と親しみながら子どもが遊び、大人がくつろぐ場所の整備が検討されるとみられる。また駐車場については、人気のイベント時にはすぐ満車となるため、その対策が急務となっている。このほか必要なハード整備や、いくつかのソフト対策が講じられるもよう。
 検討委員会は17年度まで数回の会合が開かれるが、年内には第1期の構想を出す意向。2年後の18年には開園60周年を迎えることから、できるだけ早く再整備に着手したい考えでいる。

提供:建通新聞社