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建通新聞社(中部)
2016/07/19

【愛知】20年度1期工事着工へ 豊橋市斎場全面改築

 豊橋市は、飯村町の現斎場施設に対する老朽化対策として、全面改築を計画している。2020年度の第1期工事着手、22年度の全面供用開始を目指す。同市では「豊橋市斎場再整備計画案」を公表するとともに、16年度で基本的な事業手法の検討を進めるほか、地元説明などにより同計画へのコンセンサスを図る。
 再整備計画によると、新斎場は環境に配慮した災害に強い構造で、利用者のプライバシーの確保や大型ペットの火葬対応、施設の適切な維持管理などを基本方針としている。整備する施設は斎場棟と待合棟の2棟で、火葬機能と待合機能の拡充を盛り込んだ。火葬機能として延べ3000平方b程度をはじめ、待合機能として延べ2200平方b程度、管理機能として延べ100平方b程度を想定。全体で延べ5300平方bを見込む。
 このうち、斎場棟には合計12基の火葬炉を設ける。第1期工事で8基、第2期工事で4基を整備する計画だ。再整備は、現在の斎場を利用しながら敷地内で進める。このため、延べ床面積の増床は階層を増やして対応する考えで、現段階では敷地の拡張などによる対応は想定していない。
 16年度事業では、行政サービスの向上や施設運営の効率化を図るため、「行財政改革プラン2016」に基づき、PFIなどの民間活力を導入する手法と従来手法との比較検討を行い、最終的な事業手法を決定する。同市の第5次総合計画後期基本計画には、増加する火葬需要と施設の老朽化に対応するため、再整備の推進を盛り込だ。
 今後のスケジュール案によると、17年度は測量と地質調査のほか、公募資料作成などを進める。18年度で事業者の募集から契約を目指す。19年度は施設の設計をまとめ、既設待合棟の解体とともに、仮設の待合棟を設置する。20年度に第1期工事として斎場棟の新築に着手、工期は1年間を見込む。21年度に既設の斎場棟(火葬棟)を解体し、待合棟の新築と斎場棟2期工事に着手。併せて、第1期整備施設の供用を開始する計画だ。第2期工事の工期は9カ月程度を想定しており、22年度には全面供用開始を目指す。
 同市の斎場は1932年に開設し、76年に全面改築した。01年には斎場棟と待合棟の大規模改修を実施しているものの、全面改築から40年が経過、施設の老朽化が進んでいる。また、高齢化により将来的には火葬件数の増加が見込まれることから、施設の拡充を図る。火葬炉は現在の10基から12基、待合室は10室から12室に増設する計画。
 現斎場の概要は、火葬棟と待合棟、両施設を結ぶ通路を含めて、主に鉄筋コンクリート造平屋一部2階建て延べ1971平方b。斎場棟には火葬炉10基、動物炉1基、告別室2室、収骨室2室、安置室1室を配置。待合棟は待合室10室、ロビー・ラウンジ、事務室、売店を設けている。
 所在地は飯村町字北池上52。敷地面積は8337平方b

提供:建通新聞社