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建通新聞社四国
2016/07/08

【高知】高知新港東第二防波堤 日本港湾コンで基本設計

高知県土木部は、高知新港の東第二防波堤建設に向け、基本設計を日本港湾コンサルタント高知事務所(高知市)に委託した。納期は2017年3月17日まで。基本設計のほか、東第二防波堤建設に伴い、東船だまりの港口を切り替えるため撤去する護岸のケーソンを再利用するための検討も合わせて進める。実施設計を経て18年度以降に着工する。
 東第二防波堤は延長270b程度。高知港三里地区の東船だまりの静穏度を確保するとともに、16年度に新規採択されたいわゆる「浦戸湾三重防護」の第一線防波堤としても位置づけられる。基本設計では、設計条件の設定、構造諸元の検討・決定、安定性の照査などを進め、17年度に予定されている実施設計に反映させる。
 東第二防波堤は、ケーソンを据え付けながら延伸させていくが、基本設計ではそのうち4函の再利用も検討する。再利用が検討されているのは、東船だまりの南側にある既存防波堤の一部ケーソン。現在は、暫定的に東側護岸の一部が開口されているが、国直轄事業による東第一防波堤整備で静穏度が確保されたため、既存の開口部を閉鎖し、南側の防波堤にあるケーソンを撤去し開口部とする。その撤去するケーソンを東第二防波堤に流用できるのかを検討する。
 16年度は、そのうち3函の撤去に向け、上部コンクリートの取り壊し工事を発注する。1函は9月までに、残る2函は年内に発注予定。1函当たりの延長は11b。17年度にケーソン本体の撤去工事を行う。
 東第二防波堤の本体工は早ければ18年度に着手する。予算状況によりケーソンやブロックの製作、据付を順次進めていく。完成年度は未定。合わせて護岸開口部の閉鎖(延長90b)、船舶増加に備えたマイナス3bの物揚場(延長290b)の整備なども計画している。

提供:建通新聞社