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北陸工業新聞社
2016/07/25

【石川】寺家高架橋下部に年内着手/のと里山海道(柳田〜上棚矢駄IC間)4車化/県道路建設課/先行整備区間は3km

 石川県土木部道路建設課は、地域高規格道路金沢能登連絡道路「のと里山海道柳田インターチェンジ〈IC〉〜上棚矢駄IC間」の4車線化整備について、今年度から先行整備区間と位置付ける柳田IC以北の登坂区間約3キロメートルで各種工事を推進する。同区間における大型構造物の一つ「寺家高架橋」の下部工は年内着手を目指していく。
 計画によると、4車線化整備の起点・終点は羽咋市柳田町地内(柳田IC)〜志賀町上棚地内(上棚矢駄IC)で、事業延長9・6キロメートル(ゆずりレーン1期〈4車線化〉含む)。現道海側で拡幅し、4車線化に対応できるよう用地は確保済み。一方、先行整備区間に設ける寺家高架橋(羽咋市寺家町地内)の詳細設計業務はこれまでに完了した。橋長は279メートル(うち鋼橋上部工/単純鈑桁橋54メートル、コンクリート橋上部工/PC4径間連結プレテンT桁橋〈2連〉225メートル)、橋台工が逆T式橋台2基、橋脚工が張出式橋脚8基となる。
 県では、寺家高架橋下部工に着手するほか、いずれも指名競争入札案件で、今四半期に羽咋市寺家町地内「主要地方道金沢田鶴浜線地方道改築工事(改良2工区)」(工期/150日、概要/造成工一式)、第3四半期に「同(改良4工区)」(工期/120日、概要/伐木工一式)、「同(改良5工区)」(同前)、第4四半期に「同(改良6工区)」(工期/120日、概要/切土工一式)、「同(改良7工区)」(同前)の発注を予定している。
 のと里山海道は2013(平成25)年3月の無料化以降、交通量が約2倍に増加した。2車線区間の柳田IC以北においてはゴールデンウィークや、お盆時期には渋滞長が大幅に増加している状況だった。
 谷本正憲知事は4車線化整備に関して「まずは急勾配の柳田IC以北の登坂区間約3キロの早期供用に向けて取り組む」などと、県議会6月定例会で答えていた。
 なお、先行整備区間における道路詳細設計(羽咋市柳田町〜寺家町地内)は東洋設計、同設計(同市寺家町〜柴垣町地内)はプラネット・コンサルタント、寺家高架橋詳細設計は東京コンサルタンツが担当。このほか、トキソウ橋(同市寺家町地内、設計延長17メートル)の予備設計は朝日エンヂニヤリング、サギソウ橋(同市柴垣町地内、設計延長30メートル)の予備設計はアルスコンサルタンツ、柳田橋(同市柳田町地内、設計延長57メートル)の予備設計は大日本コンサルタントで行われた。

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