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建通新聞社四国
2016/07/26

【高知】高知県の治山・林道事業 総事業費は34億円

高知県林業振興・環境部は7月19日、2016年度の治山事業と林道開設事業の箇所付け概要を明らかにした。総事業費は34億2927万円で、そのうち治山事業は59カ所、24億2916万円、林道開設事業は14路線18工区の工事と1カ所の測量を合わせ10億0012万円。工事は、各林業事務所より順次発注する。
 治山事業では、山地治山事業が18カ所、8億3269万円。うち台風や豪雨に起因する山腹崩壊などにより荒廃した山地の復旧整備を図る復旧治山事業は東洋町ナゲ谷、土佐町下瀬戸など16カ所、7億1629万円。地すべり防止区域内における地すべりによる被害の防止、軽減を図り、安定した生活基盤の整備を促進する地すべり防止事業はいの町葛と仁淀川町潰溜の2カ所、1億1640万円。
 治山等激甚災害対策特別緊急事業は8カ所、6億1091万円。台風・集中豪雨などにより著しく激甚な災害が発生した地区において、緊急かつ集中的に荒廃地などの復旧整備を実施する。うち治山が越知町小日浦など5カ所、3億5636万円、地すべりが大豊町西梶ケ内など3カ所、2億5455万円。
 山地防災事業には27カ所、7億1080万円。主な事業は、激甚災害により被災した地域、または特殊土壌地帯において発生した荒廃地について、次期降雨時の災害を未然に防止する林地荒廃防止事業が香美市五百蔵、宿毛市橋上など22カ所、5億8536万円。山腹崩壊や落石の可能性が濃厚な山地および侵食などによって荒廃の危険性が高い渓流であり、山地災害危険地に登録されるなど民政安定上放置しがたい山地で実施する予防治山事業はいの町勝賀瀬bQなど4カ所、1億8020万円など。
 水源地域等保安林整備事業では、重要な水源地となっている地域で荒廃地、荒廃森林などの森林整備と治山施設を整備する水源森林再生対策事業に安芸市別役など7カ所、2億2000万円。
 林道開設工事では、民有林林道を整備し、森林整備基盤の充実と山村農林業の振興を図る県営林道開設事業に2路線2工区、9470万円。地域における経済基盤の強化または生活環境の整備のため、特に地域交通の円滑化と産業振興を図る県営道整備交付金事業に大川村の寒風大座礼東線など8路線12工区、6億1941万円。旧緑資源幹線林道を継承し、林業を中心とした総合的な地域振興を図る幹線林道開設事業は四万十市の中村・大正線3工区など5路線5工区、2億8600万円。

提供:建通新聞社