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安中市は来年度から、碓氷川の安中大堰から取水している用水路で大規模改修工事を行う予定だ。総事業費は１億円以上を見込んでおり、国からの補助金を充てる計画。本年度は必要な用地の買収を進める。このほか本年度は市単独土地改良事業として農道の舗装工事と２カ所で用水路の改修工事を実施する。当初予算には工事費１１９０万円を盛り込んだ。発注はいずれも10月以降に指名競争入札で行う見通しだ。
大規模改修を行う現場は、下磯部地内の碓氷川右岸側で、新水口橋の上流付近。安中大堰から取水している用水路は総延長約４００ｍ。このうち改修工事の対象となるのは延長約１５０ｍ。工事期間は２〜３カ年を計画している。既設の用水路は、碓氷川の法面に暗渠として整備されている。玉石積みの現場打ちで敷設されており、コンクリートでふたがしてある構造だという。
改修計画では、法面を切り崩して開渠の用水路に改修する。Ｕ字溝でふたをするか管を敷設するかなど詳細は、今後検討していく。仮に管を敷設する場合に想定される管種は、コストを考えるとポリエチレン管が最適だが、ヒューム管やコンクリートの可能性もあるという。
敷設から約30年が経過しており、一部大雨などで法面が剥がれて暗渠が露出している場所があるという。安定した用水の供給を確保するために、長寿命化を図る。
本年度予定する農道の舗装工事は、横野平地区を走る県道松井田中宿線の北側で行う。延長約１００ｍ、幅員４〜５ｍにアスファルト舗装を整備する。既設の農道は砂利敷き。同地区では昨年度も舗装工事を実施しており、来年度以降も未整備の場所で舗装工事を進めていく。
用水路の改修工事は横川東地区と芸の宮地区で行う。
横川東地区では、延長約50ｍに、６００�o×６００�oのＵ字溝を敷設する。同用水路は小山沢から分水している総延長約２００ｍ。このうち改修工事の対象となるのは延長約１３０ｍで、空石積みや土側溝が施されている。空石積みされている場所では裏込めや胴込めなどを行い改修する。土側溝の現場ではＵ字溝を敷設する計画だ。本年度からの新規事業で来年度以降も改修工事を進めていく。
芸の宮地区も本年度から単年で行う新規事業。現場は新島学園の西側で、民家の間を流れている場所で改修工事を行う。延長約40ｍに４００�o×４００�oのＵ字溝を整備する。既設の用水路は土側溝が敷設されており、災害などで水と一緒に土が流れないように改修する。