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日刊建設工業新聞
2016/08/05

【鳥取】鳥取砂丘地域ビジターセンター/木造2階1000u

 県総務部営繕課は、鳥取市福部町湯山のジオパークセンター(元福部村歴史資料館)敷地内に新築する鳥取砂丘地域ビジターセンター新設工事の実施設計業務を8月に発注する。県が環境省からの受託事業として2016年度に実施設計を行い、17年度に工事を計画しているもので、手続きが順調にいけば旧盆明けにも入札公告する見通し。概算委託費は約3000万円を見込んでいる。
 山陰海岸国立公園鳥取砂丘の東側と西側の2カ所のエリアに設置が構想されているビジターセンターは、鳥取砂丘を中心とした体験活動の出発点としての利用を想定しており、通過型利用から滞在型利用への転換を目指す拠点施設とする。環境省が環境コンサルタントのプレック研究所大阪事務所(大阪市)に委託して、2013年度に基本構想、14年度に基本計画を策定した。
 そのうち、情報発信、学習の場として鳥取砂丘ジオパークセンター敷地内に整備する東側利用拠点施設は、半地下を利用した木造一部鉄筋コンクリート造2階建て切妻屋根の建物で、隣接する砂丘事務所、公衆便所をつなぐ渡り廊下(132平方b)を含む延べ床面積は1010平方b。基本設計業務は15年度、環境省が直轄事業で塚田隆建築研究所(鳥取市)に委託してとりまとめた。今後の予定では、17年5月末の履行期限で実施設計を行い、17年7月から18年5月末の工期(予定)で工事を行う予定にしている。概算工事費(展示工事を除く)は約4億4000万円を見込んでいる。ビジターセンターの新築に伴い、鳥取市が16年度に木造平屋建ての既存建物を解体撤去する。また、県が17年度、公衆便所の改築工事を計画しており、実施設計業務を近く発注する。