トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設経済新聞社
2016/08/10

【京都】水垂運動公園整備計画見直し 一部エリアでPFI導入検討

 京都市は、伏見区に計画の水垂運動公園(仮称)について、アクセスルートを変更するとともに、人工芝サッカー・ラグビー場やスケートボードパークなど導入施設を大幅に追加。総事業費は約28億9000万円に増額する。一部エリアではPFI手法の導入を検討する。
 水垂運動公園は伏見区淀水垂町及び樋爪町の水垂埋立処分地跡地(約51f)のうち南側を運動公園として整備する計画。
 基本計画見直し等検討業務は27年10月に入札し、パシフィックコンサルタンツ(京都市下京区)で実施した。
 整備基本計画の見直しは、@[計画区域面積の増加]環境政策局が所管している用地及び桂川河川敷地(約1・4f(新用地))を公園の計画区域に編入(約15・0f→約16・4f)することにより、新堤防道路(府道水垂上桂線)に隣接することになり、アクセス問題を改善A[公園アクセスルートの変更]堤防道路の切替と新用地の活用で公園区域東側をメインエントランスとした出入口を設けることができ、アクセス道路整備に伴う用地買収と暫定道路整備が不要になるB[ゾーニングの変更]新用地を公園区域に含めることで、「うごき」ゾーンを公園北側に大きく確保でき、複数の運動施設を配置する。また住宅隣接部に「いこいゾーン」「まなびゾーン」を配置し、施設からの騒音やボール飛球対策等の問題の緩衝帯を兼ねるゾーニングとする(ゾーニングによると、北側から「うごき」「つどい」「あそび」及び「まなび」「いこい」の5ゾーン)C[導入施設の追加]埋立処分地跡地のため施設整備が制限されているが、他都市の先行類似施設を調査・研究し、発生ガス・浸出水への適正な対策や覆土面の保全等、土地利用対策を実施することで、新たに建設可能な施設を確認。人工芝サッカー場・ラグビー場やスケートボードパークなどを追加する(見直し後は多目的グラウンド、芝生広場、グランドゴルフ場(都道府県レベルの公式大会が開催可能)、人工芝サッカー・ラグビー場2面、フットサル場2面、スケートボードパーク、遊具広場(複合遊具、ふわふわドーム、ボルダリング等)、活動の森、花の広場)D[総事業費の見直しと民間活力の活用]導入施設を大幅に増加させることから、総事業費が約20億円から約28億9000万円(コンサルタント業者の試算)に増額となるが、市が負担する事業費を圧縮するため、収益施設を多く含むエリアとその他のエリアに分割し、収益施設が多いエリアは民間事業者の公募(PFIなどの手法を検討)による整備・運営を目指す。今後、具体化に向けて関係部局等の協議する。
 28年度は、市内部での検討(簡易評価によるPFI手法の導入可能性検討等)、29年度にPFI導入可能性調査の実施等、30年度以降にPFI事業実施に向けた事務手続きなどを進める予定。