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秋田建設工業新聞社
2016/08/10

【秋田】湯沢雄勝広域市町村圏組合/消防庁舎は23億円で3,000u規模

 湯沢雄勝広域市町村圏組合は議会全員協議会を開催し、雄勝中央病院跡地への移転改築を計画している消防庁舎建設の基本構想を示した。新庁舎は3,000u規模で、概算事業費は23億円。平成30・31年度の2カ年で本体建設を進める方針で、32年4月の開庁を目指す。今後は基本設計をプロポーザルで委託するため、10月の契約を目指して建築設計業務委託者選定委員会で設計業者の参加要件やJV結成などを検討する。
 消防庁舎は、施設の老朽化が進んでいるうえ、耐震診断で耐震不足と判断されたため移転改築する。現庁舎(湯沢市材木町二丁目1の3)は、昭和46年に建設された鉄筋コンクリート造3階(一部S1F)建て、延べ床面積1,698.27u規模。付属施設として第2・第3車庫、訓練塔などを備える。
 建設地となる雄勝中央病院跡地(湯沢市表町三丁目3の15)は国道13号と国道398号に面する敷地で、同敷地の南側約5,000uに庁舎を建設する。出動経路を国道13号とする計画から、国道398号側(北側)には駐車スペースと訓練スペースを配置。南側にはそれぞれに隣接するよう車両展開スペース、車庫スペース、庁舎スペースを配置する予定。
 1階には玄関ホールや車庫、資機材庫、洗濯室、乾燥室、洗浄室、空気充填室、油庫、タイヤ庫、機械室、出動準備室、消防署事務室、防火相談室、食堂・厨房、厚生室、書庫、仮眠室、浴室洗面所、リネン室、多目的トイレなど、2階には本部事務室や消防長室、事務機器室、書庫、体力練成室、防火相談室、救急訓練室、3階には講堂、指令センター、サーバー室、消防災害対策室、仮眠室(指令センター職員)、倉庫、更衣室などを設ける。
 このほか、訓練施設として消火訓練(連結送水管)や濃煙訓練など各種救助訓練等が可能な主訓練塔(5階建て)と、消火訓練やホース乾燥設備(庁舎併設)を備える副訓練塔(4階建て)を整備する。
 全協後は8月臨時議会が開催され、同組合標準型プロポーザル形式による建築設計業務委託者選定委員会条例が制定された。今後は来年3月の履行期限で基本設計を委託し、来年度は実施設計や地質調査、用地測量等に着手する。平成30・31年度の2カ年で建設を進めるほか、31年度は外構も発注して32年4月の開庁を目指す。事業最終年度となる32年度に現庁舎の解体も発注する予定。

提供:秋田建設工業新聞社