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建通新聞社四国
2016/08/16

【徳島】桑野道路 16年度は用地本格化 徳島河川国道

 国土交通省徳島河川国道事務所は、一般国道55号「桑野道路」について、2015年度末までに構造物詳細設計の大半を完了、16年度から用地交渉、取得作業を本格化させている。一方、まだ詳細設計に移行できていない第3橋「三倉高架橋」についても必要な地元協議を引き続き進める考え。
 用地買収は、15年度から阿南〜長生で下大野・明谷地区、長生〜桑野で内原地区の用地買収を中心に着手。15年度末現在4%の進捗率となっている。16年度は事業費3億8300万円を充て、これら地区で用地取得を推進する一方、まだ設計協議に入れていない一部地区の交渉も引き続き進めることにしている。
 桑野道路は、阿南市下大野町渡り上りを起点とし阿南市内原町に至る延長6・5`の地域高規格道路阿南安芸自動車道の一部(11年度事業化)。盛土構造が主体で、構造物については、インターチェンジ(IC)が阿南、長生(ハーフ)、桑野の3カ所(いずれも仮称)、このほか本線橋梁6橋、トンネル4カ所などが見込まれている。
 15年度までに4トンネルの詳細設計(修正設計含む)のほか、内原高架橋の詳細設計や明谷高架橋、明谷大橋の各詳細設計、明谷地区や三倉地区の一般構造物詳細設計、長生ICランプ橋(オン・オフ)詳細設計、下大野高架橋と畑田川の予備設計などが完了。今後の予定として、三倉高架橋詳細設計などの業務に着手することにしている。
 トンネル4カ所の内訳は、下大野約720b、大谷約323b、長生・明谷約1288b、内原約1193b(いずれも仮称)。6橋梁の内訳は下大野高架橋(約295b)、畑田川橋(約68b)、三倉高架橋(約400b)、明谷高架橋(約193b)、明谷大橋(約69b)、内原高架橋(橋長約369b)。
 同区間の整備着手時期は現時点で未定。現状では、北伸部分の新直轄区間(徳島東IC〜阿南IC間)が、NEXCO西日本の有料道路区間(徳島JCT〜徳島東IC間)の供用目標年度(19年度)に遅延することなく供用を目指していることから、この新直轄区間の整備に合わせ進捗が図られることになる。

提供:建通新聞社