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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/08/17

【山梨】空調と照明設備更新 山梨市の本庁舎西館

 山梨市は、環境省の地方公共団体カーボンマネジメント強化事業の採択を受け、本庁舎西館の空調および照明設備の更新を図る。11月から実施設計を進め、2017年度の着工を目指す。
 同市の本庁舎は、旧セレスティカ・ジャパンの建物を活用しており、工場であった東館は大幅な改修に伴い設備関係も一新したものの、管理棟部分の西館は当時の設備をそのまま使用して今日に至っている。そのため、老朽化により省エネ対策もむなしくエネルギー使用量は増加しているのが現状。そのため、対象経費の3分の2を上限とするカーボンマネジメント強化事業の補助金を活用して、空調と照明設備の更新を図るもの。
 冷暖房に関しては、電気と重油を使用しての集中管理型の冷温水空調からビル用マルチエアコン方式に更新する計画で、重油は使わず個別に制御できるよう改める。屋上に室外機を約12台、室内機約150台の数量を試算している。また照明については、およそ750台の蛍光灯はすべてLEDに切り替えるとしている。既存設備の撤去は別途発注される。
 交付決定は8月下旬がめどとなっており、本年度に行う実施設計費用は9月補正で対応。来年度の当初予算に工事費を盛り、8月ごろから取替え作業に入るスケジュールを描いている。
 なお、本事業は環境省からの交付金のほか合併特例債、一般財源を活用して進められ、事業申請にあたっては、先進的な取り組みとして公共施設の集約化などのコンパクトシティ化促進を掲げて、採択に至った。現状から年間約180tのCO2削減を目標として、400万円のコスト縮減を試算している。