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建通新聞社(東京)
2016/08/22

【東京】都 13号地旅客船埠頭拡張へ

 東京都港湾局は、13号地旅客船埠頭(ふとう)の拡張に向けた検討作業を開始した。第2バースの整備に向けて岸壁の構造や規模、小型船だまりの配置などを検討し、第8次改訂港湾計画の変更に向けた資料を2016年度中に作成する。今後整備する旅客船埠頭(第1バース)とターミナルビルの新設を19年度中に完成させた後、事業を進めていく見通し。
 都では20年のオリンピック・パラリンピック競技大会の開催を前に、世界最大級の大型クルーズ客船が接岸できる新たな埠頭を13号地北側区域(江東区青海2丁目地内)に建設するとともに、岸壁の一部に延床面積1万5000平方b規模の旅客ターミナルビルを新築する。
 岸壁については、既存の岸壁の前面にジャケット(桟橋)形式で延長430b(うち240bが耐震岸壁)、幅30b、水深11・5bの規模で新設する。この岸壁につながる延長260bの防波堤と、13号地から突き出す延長260bの防波堤も配置する。新たな岸壁と防波堤に囲まれた区域内には、13号地と接続する3基の小型桟橋や客船からの乗降用施設を建設し、前面の海域(泊地)を浚渫する計画。
 ターミナルビルの規模は鉄骨造4階建て延べ約1万5000平方bで、波や船の帆をイメージした大屋根を設け、内装に木材を活用する。
 いずれも19年度末までに完成させ、20年大会の開催に備える。
 都ではこれらの整備を進める一方、客船クルーズの将来的な需要増大に対応するため、客船が2隻接岸できるよう埠頭の拡張を検討する。
 旅客船埠頭第2バースとして岸壁を拡張するため、船舶の安全な航行に関する課題などを抽出した上で、護岸の構造形式を検討し、大まかな資機材の数量や工事費、経済性や施工性などを踏まえて最適な案を選定する。埠頭用地の拡張に伴う小型船だまりの配置についても併せて考える。
 これらの検討結果を基に港湾計画の変更に向けた資料を作成する。業務は日本海洋コンサルタント(港区)が担当し、16年度末までに取りまとめる。
提供/建通新聞社