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日刊建設工業新聞
2016/08/29

【鳥取】県総務部営繕課 境漁港の高度衛生管理型市場陸送上屋などを発注準備

 県総務部営繕課は、境港市昭和町の境漁港(県営境港水産物地方卸売市場)の高度衛生管理型市場整備事業のメーン施設の一つである陸送上屋新築工事などの発注準備を進めている。近く設計をまとめ、9月中旬には起工手続きに入る見通し。
 3月から先行して着工している鉄骨造平屋建て1886平方bの3号上屋改修工事(耐震・防鳥改修)と鉄骨造平屋建て280平方bのトラックスケール新築工事に引き続き、現在のトラックスケール跡地に建築する陸送上屋・斜路新工事と5号上屋改修工事に着工する。そのうち、隣接地にある製氷機械室棟新築工事と一括で発注する陸送上屋・斜路新築工事は、11月定例県議会で工事請負契約の承認を求める予定にしており、11月上旬までには施工者を選定して仮契約する必要があるため、10月上旬には入札公告する見通しだ。
 新しい市場のメーン施設となるY字型の1号上屋(改築)、2号上屋、(改築)そして陸送上屋・斜路(新築)の三つの建物は、プレキャストプレストレストコンクリート(PC)構造で、延長156bの1号上屋は延べ面積約9200平方b、延長154bの2号上屋は延べ面積約1万0100平方b、延長72bの陸送上屋は延べ面積約3800平方b。1号上屋と陸送上屋の屋上には240台程度収容できる駐車場を整備する。また、鉄骨造約310平方bの6号上屋、鉄骨造約260平方bの製氷機械室棟を新築するほか、その他関連施設を新築する。このほか、鉄骨造約670平方bの5号カニ籠上屋を増築、鉄骨造約5300平方bの4号・5号上屋を改修するほか、既存の1号上屋、2号上屋、漁活上屋、トラックスケールを解体撤去する。
 当面の発注を計画している陸送上屋新築等工事が工事とは別途に発注する製氷機械室棟のプラント設備を含めて事業費約30億円を見込んでいるほか、陸送上屋新築工事と同時期の発注を予定している鉄骨造平屋建て1578平方bの5号上屋改修工事が3〜4億円の工事費を見込んでいる。また、12月中旬に完成する新しいトラックスケールの完成後に工事に入る鉄骨造平屋建て400平方bの既存のトラックスケールの解体工事を10月にも発注する。実施設計は、桑本建築設計事務所・平設計・羽子田設計事務所・清水設計JVが担当している。