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鹿児島建設新聞
2016/08/30

【鹿児島】2015年九州・沖縄地区建設業売上高ランキング 50億円以上は4年連続で増加

 鞄結桴、工リサーチは、2015年(1月期〜12月期)に決算を終了した九州・沖縄の建設業売上高ランキングをまとめた。売上高50億円以上の企業は前年比7社増の115社で、4年連続して増加。太陽光関連工事が落ち着き、公共工事の発注が鈍化したが、マンション建築や病院、老健施設、商業施設など民間需要が好調だったことが要因。トップは30年連続で九電工。本県関係では37位の渡辺組など10社がランクインした。

 売上高合計は1072億円増の1兆5926億円で2年連続の増加。登場社数が前年比で7社増加し、さらに増収企業が62.6%を占めるなど、売上高伸長率は続伸した。その一方で、マンションや病院福祉施設、商業施設など民間需要が比較的堅調に推移したものの、太陽光市場が冷え込んで減収となった企業もみられた。
 利益金合計は前年比123億円増の411億円。伸長率では42.7%増で3年連続の増益となった。過去の景気後退や公共工事の抑制の中、各企業は経費削減など収益力の強化を推し進めた結果、増収企業が多く大幅な伸長となった。
 県別の売上高では、鹿児島(前年比4.2%増)や宮崎(同18.4%増)をはじめ、長崎と大分を除く6県が増収。利益金は全県で黒字となった。


■本県、10社がランクイン
トップは渡辺組

 本県関係では新登場はなく、再登場1社(南生建設)、脱落1社で前年と増減なしの10社がランクイン。1位に前回2位の渡辺組、2位に前回3位の川北電工がそれぞれ順位を上げた。3位は前回1位の植村組、4位に再登場の南生建設、5位は前回と同じく大和電機が続いた。
 企業数は前回と同社数であったが、増収企業が10社中7社を占め、売上高は前年比4.2%増、利益金も前年比10.1%増となり、増収増益となった。

鹿児島建設新聞