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北陸工業新聞社
2016/09/06

【石川】無量寺岸壁の整備短縮へ/県が9月補正予算案発表/一般会計は80億円余

 石川県は5日に開かれた県議会予算委員会協議会で、16年度9月補正予算案を内示した。一般会計の今補正額は80億7705万8000円(うち、投資的経費77億1265万3000円)、補正後の累計額は5878億705万8000円となった。
 同日、谷本正憲知事は記者会見を開き、今補正予算について「当初予算編成以降の情勢変化や、事業の進捗により現時点で新たに対応が必要となった施策に予算編成を行った」と述べた。
 金沢港無量寺岸壁の水深10メートル化整備関連に1億円が盛り込まれた。無量寺ふ頭の再整備(国直轄事業)は今年度に新規採択されたが、クルーズ船の大幅な増加に伴い、県では国に対して水深10メートル化の工期短縮を強く要請してきた。谷本知事は「今回の補正で2バース同時施工に対応するための調査、設計費用等を計上した」とし、従来の1バースずつの施工では6年の工期だったが、2バース同時施工で半分程度に短縮でき、供用開始時期は「当初予定の平成34年度から平成31年度に前倒しできる」との見通しも明かした。一方、2バース同時施工の場合、現クルーズ乗船客用駐車場は作業ヤードとなり、今補正予算を充てて金沢港隣接の南部工業用地に暫定駐車場を整備する。
 主な補正内容は次のとおり((新)は新規事業)。
▽(新)金沢大学工学部跡地へのアクセス道路整備 150万円―ルート調査など
▽(新)産業技術総合研究所と連携した新たな研究開発の創出 1億300万円―事業化可能性調査への支援、評価機器の整備
▽園芸拠点施設整備事業費(集出荷施設/羽咋市、白山市) 4億5669万6000円
▽造林事業費(県内全域) 1億6336万1000円
▽山地治山事業費(宝達志水町向瀬ほか4地区) 1億1480万6000円
▽広域交流ネットワーク道路の整備促進(「ダブルラダー輝きの美知」構想の推進) 17億2939万7000円(9月補正後、債務含め188億9458万1000円)―奥能登絶景海道(寺家バイパス)、能越自動車道((新)田鶴浜七尾道路)、国道8号((新)倶利伽羅トンネル)、南加賀道路など20路線
▽無電柱化を核とした景観形成 4億6215万7000円―専光寺野田線(金沢市寺町地区)など5路線
▽(新)奥卯辰山健民公園新公園センター(仮称)の建設 3億3200万円
▽緊急輸送道路の防災対策推進 8289万円(債務含め5億7719万2000円)―橋りょうの耐震補強等(錦大橋〈能登町〉など3橋)
▽橋りょうの長寿命化対策推進 7億1800万円(同、債務含め15億5067万3000円)―内灘橋〈内灘町〉など77橋
▽土木施設の長寿命化対策推進 4億7781万円―道路シェッド(東荒谷第三覆工〈白山市〉など8カ所)ほか
▽治水対策の強化(河川改良) 11億9860万6000円(同、債務含め58億4403万円)―若山川など
▽砂防地すべり対策の推進 4億9690万円―加賀市直下川など
▽障害者支援施設等整備費(施設整備/こども通所センターふれんど(仮称)ほか) 1億5534万3000円
▽認定こども園等整備費(施設改修/牧こども園ほか) 1127万5000円(同、債務含め3億7819万5000円)

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