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建通新聞社(中部)
2016/09/16

【三重】補正で造成設計など、津南防災コミュセン整備 津市

津市は、「(仮称)津南防災コミュニティセンター」整備を計画、2019年度の供用を目指して、16年度から事業をスタートさせる。現在市議会で審議中の9月補正予算案に用地取得費と造成設計費などを計上しており、16年度下半期から、設計、調査などの業務に着手する計画だ。
 施設構想を見ると、鉄骨造平屋800平方b程度で、大ホール、多目的室、調理実習室などを備える計画。指定避難所としての収容人員は約250人、駐車場は約50台を予定。避難所を結ぶ避難者の移送拠点としても位置付け、大型バスの利用も含めた施設配置を検討する。敷地面積は3826平方bで、このうちの民地1442平方bを16年度に購入する予定。取得予定の民地部分(敷地の東側)が駐車場と土場に利用されており、市有地より一段高くなっていることから、造成によりレベルを一定化させ、併せて東側の崖地の法面対策として土留工事を行う予定。建設地は半田3247ノ1他。
 9月補正予算案には、6788万円を計上した。内訳は用地取得に4761万円、造成設計などの委託費に1908万円。今後のスケジュールは、16年度に用地買収、造成設計、地質調査、土壌汚染調査を実施。17年度に造成工事と建築の実施設計、18年度に建築工事を行う予定。
 建設地となる南が丘地区では、大規模地震の発生時に、海岸側の藤水地区から約2万人の避難者を想定しているが、指定避難所(小・中学校、南が丘会館)の収容者数は2000人程度であるため、避難所と避難者の移動中継拠点が必要とされていた。
 同施設は、市の旧斎場移転で新斎場「いつくしみの杜」(15年1月供用)の計画が浮上した際に、地元の半田の3自治会から旧斎場跡地を活用したコミュニティー施設建設の要望があり、大規模地震による津波災害からの避難拠点としての必要性も踏まえて、「防災コミュニティセンター」として設置することが決まった。
 市内では、社会資本総合計画に基づき「防災コミュニティセンター」を、贄崎地区(港町、06年供用)、雲出地区(伊倉津、16年供用)の2カ所で整備し、今回の津南が3カ所目となり、現時点では整備計画が一段落することになる。

提供:建通新聞社