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建通新聞社(東京)
2016/09/08

【東京】JR東日本 品川新駅 大林・鉄建JVで

 JR東日本は、品川開発プロジェクトの中核となる品川新駅の概要を発表した。2020年春の暫定開業に向けて、大林組・鉄建を構成員とする共同企業体による準備工事に9月中に着手する。
 新駅の規模は鉄骨一部鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ約7600平方b。ホーム形態は線路別島式2面4線で、山手線、京浜東北線の停車駅となる。建屋には駅事務室やトイレなどの駅施設(約2400平方b)の他、2〜3階に店舗(約500平方b)を配置する。日本の伝統的な折り紙をモチーフとした大屋根(約110b×35b)を設け、障子をイメージして「膜」や「木」などの素材を活用した、「和」を感じられる駅を目指す。また、膜屋根をランダムに折り、駅の多様な表情を生み出すことを目指す。
 改札口は南北2カ所とし、エレベーターは各ホームに2基(24人乗り、18人乗り)ずつ設置するとともに、改札の外に2基(11人乗り)を設ける。エスカレーターは各ホーム4基の計8基。トイレは多機能トイレを南北に計4カ所配置する。山手線、京浜東北線各ホームに可動式ホーム柵を設置する。
 また、創エネとして太陽光パネルと小型風力発電機を設置する。夏場のコンコース内の温度上昇対策として、屋根には日射反射率の高い膜材を使用し、放射熱による屋根下の体感温度を下げる。大屋根の消雪用散水機能を活用した打ち水効果で膜表面の温度を低下させる。
 デザインアーキテクトに隈研吾氏を起用。国際交流拠点となる街の中核施設として象徴的なデザインとするため、14年から設計作業を進めてきた。
提供/建通新聞社