トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2016/09/09

【徳島】徳島市 市中央卸売市場の老朽化対策検討へ

徳島市は、北沖洲にある中央卸売市場の施設耐震化を含む老朽化対策や市場機能の強化に取り組む考え。2017年度中をめどに場内関係者らと協議・調整を行った上で、「耐震補強する」または「施設を更新する」のいずれかを決める。順調なら18年度から整備に向けた具体的な対策に着手する見通しだ。
 1973年2月に供用した中央卸売市場について、場内施設が老朽化し、また、複数の主要施設が耐震性能を満たしていないことなどから、耐震補強または施設更新による施設整備を検討する。5日の市議会産業交通委員会で市が方針を示した。
 市が2014、15年度に実施した耐震診断結果によると、鉄筋コンクリート造4階建て延べ3050平方bの水産冷蔵庫棟はIs値が0・61で、耐震基準(Is値0・6以上)を満たしたものの、鉄筋コンクリート造4階建て延べ1321平方bの管理棟のIs値は0・53で、基準を下回った。また、鉄骨一部鉄筋コンクリート造2階建て延べ8000平方bの水産棟のIs値は0・14、同造2階建て延べ1万7000平方bの青果棟はIs値0・15で、いずれも震度6から7クラスの地震で倒壊または倒壊する危険性が高いと判断されるIs値0・3未満だった。
 市は耐震診断結果に基づき、耐震補強か更新かどちらかの対応が必要と判断。また、整備に当たっては費用対効果への考慮や流通形態などの変化に対応した市場機能の向上も求められることから、7月初旬から卸売業者をはじめとする場内88業者と市場整備に関する個別ヒアリングを実施中とした。
 今後のスケジュール案は、耐震補強の場合、18年度から設計などに着手する。また、施設更新の場合は、18年度から基本計画の策定などに着手し、国の第11次整備計画に向けた事業実施計画を19年度に策定。20年度以降にこの計画に基づき、設計や工事など施設整備を推進していく。
 所在地は北沖洲4ノ1ノ38(水産物荷受所は南沖洲5ノ8ノ78)。敷地面積は10万1600平方b(水産物荷受所は2019平方b)。

提供:建通新聞社