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建通新聞社(中部)
2016/09/27

【三重】津興橋の詳細設計に着手 津市

 津市は、岩田川に架かる「津興橋」の架け替え工事を計画しており、詳細設計業務を中央コンサルタンツ三重事務所(津市)に委託した。設計工期は2017年3月15日。用地の補償積算業務は三洋開発(津市)に委託して進めている。16年度に設計、17年度に用地取得、18年度からの仮橋設置を目指す。
 同橋は、1930年に当時の伊勢電気鉄道の鉄道橋として建設され、その後同路線の廃線に伴い、61年から道路橋として利用されている。現橋は、橋長126・3b、幅員6・6b(全幅員9・15b)で下流側に歩道あり。構造は7径間、鋼単純I桁。市では、14年度に長寿命化修繕を前提とした詳細設計を実施したところ、損傷調査で、コンクリートにひび割れや剝落などが確認され、かつ耐震化の必要性も生じたこと、また災害時の緊急輸送道路上の橋梁であることから、架け替える方針を打ち出した。その後、14年度に実施した長寿命化修繕設計のデータを基に15年度に架け替えの検討を行い予備的な設計と位置付け、16年度から架け替えに向けての調査、設計に着手することになった。
 計画する新橋は、現在地で架け替えを行うもので、橋長は138b。両側に歩道を設置する。幅員や橋梁形式は16年度の設計で詰める。橋長は、既設橋梁より12b程度長くなる計画で、これは、橋台が護岸と一体化している現在の橋梁の下部形式を、新橋梁では、護岸と分離することにより、橋梁構造としては橋長が増えることになる。両側取り付け道路も橋梁幅員に併せて拡幅する計画で、16年度に拡幅の延長を確定し、必要な用地補償積算も進める。
 架け替えに伴い、車両・歩道通行、作業ヤード用となる仮設橋を既設橋の下流側に設置するとともに、現道から仮設橋への仮設道路も設置する。仮設橋の延長、必要幅員も設計で詰める。
 今後は、16年度に設計・土地調査業務、17年度に用地買収、18年度に仮設橋の設置、19年度に既設橋の撤去、20〜22年度に新橋の架設工事、23年度に周辺道路の整備や仮設橋の撤去を行い、同年度中に供用を開始する見通しだ。

提供:建通新聞社