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建通新聞社(神奈川)
2016/09/13

【神奈川】葉山港をセーリング競技の拠点に 黒岩知事が方針 17年度に保管地改修

 神奈川県の黒岩祐二知事は、葉山港を湘南港と並ぶセーリング競技の拠点としたい考えを示した。県は、9月補正予算案に葉山港船舶保管地改修工事設計費として2935万円を計上。16年度の設計、17年度の工事発注が見込まれる。五輪開催後のセーリング普及拡大に有効な施設として整備する考えだ。
 東京五輪セーリング競技は江の島で開催されるが、島内の湘南港には、クルーザーやディンギーなど船舶約1000艇が停泊しているため、大会期間中の一時的な移動が求められている。
 葉山港(葉山町堀内)にディンギー約120艇を移動させる計画。同港の船舶保管地を立体化して、収容する艇数を増やすための改修を行う。16年度に測量調査と設計を行い、17年度の工事、18年からの供用を目指す。
 12日の県議会でしきだ博昭議員(自民党)から五輪開催に向けた取り組みを問われた黒岩知事は、「セーリング競技の江の島開催を契機に、多くの国際大会開催が見込まれる。葉山港を湘南港とともにセーリングの拠点にしたい」とし、一時的な艇の移転先としてではなく、五輪後を見据えた整備を行う考えを示した。
 葉山港は、1955年の国民体育大会でヨット競技会場となったことにより、53年度から3カ年で公共マリーナとしての施設を整備。64年の東京五輪では、湘南港のサブハーバーとしての役割を果たした。
 94年度からは、98年の「かながわ・ゆめ国体」の青年女子ヨット競技の会場としての再整備事業を実施。国体の後も再整備が続けられている。
 提供:建通新聞社