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建設経済新聞社
2016/09/14

【京都】府港湾部局の舞鶴市への移転 多々見市長が知事に要望

 舞鶴市はこのほど、京都府庁の港湾担当部局を舞鶴市に移転するよう要望した。
 京都府は府庁(京都市上京区)の知事部局の機能の一部地方移転を検討。府の有識者会議「新しい行政組織の未来研究会」で7月から8月に意見聴取が行われ、「現地現場で取り組むことで、これまで以上に戦略的に事業展開が図れるといった視点が大事」「危機管理の観点から本庁機能を分散させておく考えもある」などとし、移転対象については「舞鶴港関連組織は物流や観光などの面でポテンシャルが見込まれ、移転対象として評価できる」「とりわけ海の京都エリアは舞鶴港振興を中心に幅広い分野での機能を検討することが考えられる」などの意見が出ていた。
 舞鶴市の9月定例議会の一般質問で府庁知事部局の機能移転誘致について、砂原由明産業振興部長は「海の京都の玄関口である京都舞鶴港はコンテナ貨物量の増加、クルーズ船の寄港増、国や府による港湾施設整備の進展、高速道路網の完成など、日本海側拠点港として成長を続ける環境が整いつつある」「京都舞鶴港には国や府の海事関係機関、京都舞鶴港振興会、兜葬゚21があり、今後、京都舞鶴港のさらなる振興を図るためには、これらの関係団体等と府の港湾担当部局が港に所在し、ハード・ソフト両面の連携が必要」と答弁し、9月5日に多々見良三市長が山田啓二知事に対し、府港湾担当部局の舞鶴市への移転を要望したことを明らかにした。