トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(群馬)
2016/09/14

【群馬】森林セラピーロード認定を目指して森林整備

甘楽町は森林を散策することにより癒やしの効果が得られる「森林セラピーロード」を整備する。秋畑地区にある、芳の元林道を活用し新たに散策路を整備。NPO法人森林セラピーソサエティ(東京都千代田区)が行っているセラピーロード認定を目指す。概算事業費は2〜3億円。散策路の整備は町に代わり県富岡森林事務所が行っており、本年度は全体計画策定に向けた調査を国土防災技術(東京都港区)に委託した。来年度は約30haで植栽や間伐、散策路の整備などを行う予定だ。3〜5年での工事完了を目指す。
「水源の森」(仮称)整備事業として秋畑地区にある、芳の元林道やその周辺で散策路の整備や植栽、間伐などを行う。同林道は県道富岡神流線東側にある鵜神社橋付近を起点に、藤岡市の奈良山林道(焙烙峠付近)までを結ぶ全長約6・6q。高低差519mで、平均勾配は12・8分。同町が策定した整備計画では、林道の中間地点に駐車場やトイレ、展望スペースなどのある森林セラピーロードの拠点施設を整備。ここから「水源の森のみち」と「落葉の森のみち」、「薫る森のみち」の3つの散策路を整備する。
拠点施設にはトイレやベンチ、展望台、駐車場(普通車9台)、マイクロバス用の駐車場などを整備。散策路には休憩・展望スペース、ヨガなど森林セラピーの各種プログラムを行うスペースを確保する計画だ。
甘楽町の上信越自動車道から南のエリア(A約5050ha)は、NPO法人森林セラピーソサエティが癒し・リフレッシュ効果があると証明した「森林セラピー基地」に認定。町はさらに散策路を増やすなどし、森林セラピーに積極的な自治体としてPRしていきたい考え。子どもたちの遠足などでの利用も検討しており、間伐や下草刈り体験などもできるようにする。
「水源の森(仮称)」の拠点施設は2007年に台風により自然災害が発生した場所に整備。森林保全の重要性や防災などの森林教育の場としても活用してもらいたい考えだ。町担当者は豊富な自然環境を次世代にわたり保全してもらうために「自分の生まれたところを知って誇りに思ってほしい」と述べた。
同事業では昨年度までに、小幡地内ほかの「八幡山夕陽ヶ丘コース」でトレイルコースと展望台などを整備した。
このほか、甘楽ふるさと館(小幡)を拠点とした「紅葉山・国峰城コース」や甘楽総合公園コース」、秋畑地域交流センターを拠点とした「琴平山コース」や「稲含山コース」の6コースの設置を計画する。
同事業は2012年度に同町が策定した「第5次総合計画−KANRAプラン輝き」に盛り込まれている。