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建通新聞社(東京)
2016/09/23

【東京】都 八王子南大谷建替、狛江耐震化で基本計画

 東京都都市整備局は、八王子南大谷アパート(八王子市)の建て替えに伴う基本計画と狛江アパート(狛江市)の耐震化に向けた事業計画を策定する。これに先立ち「都営八王子南大谷団地ほか1団地建替基本計画等作成」として業務を委託するため、希望制指名競争入札手続きを開始した。団地の立地条件や地区特性などを考慮しながら、八王子南大谷アパートについては住宅や公共施設の配置・規模、移転計画などを検討するとともに、創出する用地の位置・規模などを整理する。狛江アパートでは建て替えも視野に入れつつ耐震化の内容や事業手法を考える。10月14日に開札して委託先を決め、2016年度内に検討案をまとめる。
 都営八王子南大谷アパート(八王子市大谷町45、敷地面積約1.3ヘクタール)は1971年に完成した。既存の住棟は鉄筋コンクリート造5階建てで、管理戸数は230戸。集会所なども配置している。老朽化し、設備や間取りも陳腐化しているため「八王子南大谷団地」として建て替える考えだ。
 都や市のマスタープラン、土地利用計画といった上位計画による団地の位置付け、現在の居住者の人数・世帯数などを確認した上で、土地利用や建設戸数、付帯施設、駐車場・駐輪場、供給処理施設などの条件を整理。その上で、住宅や公共施設の配置、規模、移転計画などを複数案比較・検討する。適用すべき制度や事業手法、創出用地の位置・規模なども併せて考える。
 また、一団地の住宅施設として都市計画決定しているため、建て替えに先立ち廃止素案を作成する。区域の整備・開発・保全方針や地区整備計画など地区計画の素案も検討し、都市計画の変更に備える。
 一方、狛江アパート(狛江市和泉本町4ノ7、敷地面積約7.9ヘクタール)は、都が民有地を買収して1966〜75年に建設した。既存建物は鉄筋コンクリート造5階建ての住宅1,762戸や集会所などで構成している。耐震性の不足や設備の老朽化などが課題となっているため、耐震化と建て替えの二つの事業手法をベースに再整備を検討する。
 今回、耐震化を検討するのは敷地北側の区域(16棟)で、既存建物の現況や修繕などの実施状況を踏まえつつ、耐震化の手法を複数案比較検討し、適用すべき制度やコスト縮減方策などを整理。住宅や公共施設、土地利用などに関する諸元、事業スケジュールを検討する。

提供:建通新聞社