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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/10/03

【群馬】コンベンション施設基本設計まとまる

県企画部は3日、コンベンション施設の基本設計概要を県議会総務企画常任委員会に示した。展示施設と会議施設の合計面積は3万2275u、立体駐車場の延べ床面積は約3万6000uとした。機能性を重視し、群馬らしさや地域景観を生かした施設として整備していく。今後、実施設計に着手し、工事発注は2017年度第2四半期になる工程も新たに示された。
コンベンション施設は、高崎市岩押町の高崎競馬場跡地にS造4階建てで整備する。展示施設と会議施設で構成される。展示施設は展示場部分1万u、その他部分9210uの計1万9210u、会議施設は1〜4階と塔屋を合わせて計1万3065uとなる。展示場面積は最終目標を2万u程度としており、増設の余地を残している。
機能性や群馬らしさ、地域景観のほか、自然エネルギーを生かし環境に配慮することや地域防災拠点機能を持たせることを設計コンセプトに掲げている。
展示場は1万uを3分割可能とし、2階の南側に商談室や多目的に利用できる控室を配置する。搬出入口の高さは4・5m、床許容荷重を5t/uとし、大型車両による搬出入に配慮する。天井高は21m確保し、音楽イベントの開催にも対応。屋根はフラットな架構とし、吊り物が設置しやすく主催者の利便性の高い計画にする。災害時には、支援物資の仕分けなどに用いる物流拠点として計画するほか、待機スペースや避難スペースとしての活用を想定する。
会議施設は、1階に管理部門を集約。4階に展望ラウンジを配置し、群馬の山並みを眺められるようにする。大型スクリーンを設置できるよう、メーンホールの天井高を7m、大会議室の天井高を5mで計画している。
内外装では、富岡製糸場のレンガ壁と同じフランス積みの意匠を、県産木材によりエントランス吹抜部などに表現する。群馬のものづくり技術をエントランス導入部の防風壁で表現するとともに、冬場の北西からの卓越風から来場者を守る。また、群馬の繊維産業をイメージした意匠を表現するほか、その他群馬らしさの表現についても実施設計でさらに検討する。
外構面では、群馬の特徴である山と平地の風景をモチーフに、四季を感じられるよう植栽をバランス良く計画する。
今後、実施設計を約8カ月かけてまとめる。積算後、17年度第2四半期に工事発注する。準備期間を経て、17年度第4四半期から工事着手する。工期は約24カ月を見込んでいる。基本設計は佐藤総合計画(東京都墨田区)がまとめた。