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北海道建設新聞社
2016/10/06

【北海道】帯広開建が清水町の2頭首工を直轄で復旧へ−全壊など損傷大きく 

 帯広開建は、8月の台風によって被災した国営整備の農業用施設について、大きな被害を受けた清水町内の石山、円山の両頭首工を直轄で復旧することを検討している。2016年度内に調査設計を進め、17年度以降の整備を想定する。このほかの用水路などの施設は、市町村などが事業主体となる補助事業での整備とし、早期の復旧を目指すことを考えている。
 十勝管内にある国営で整備した農業用施設の被災は9月23日時点で、清水町で頭首工2カ所、用水路15条6・3`、排水路32条14・6`、芽室町で美生ダムの管理橋、用水路5条0・1`、排水路11条6・6`、帯広市で排水路7条1・7`、上士幌町で排水路1条0・1`としている。
 石山頭首工は全壊し、円山頭首工も損傷しているため、どちらも取水ができない状態。現在はファームポンドにタンクローリーで直接水を供給するなどして対応している。
 復旧工事に高度な技術を要し、ある程度時間をかけて整備する必要があることなどから、同開建は両頭首工を直轄で復旧することを考えている。
 石山頭首工は、小林川から取水する施設で堤長23m、堤高0・8mあり1979年に完成した。芽室川から取水する円山頭首工は堤長18m、堤高0・8mで81年の完成。
 直轄災の規定では、災害発生年を含めて2年以内に事業を完了させることとしている。