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　富山市は１１日、国土強靭化地域計画（案）をまとめ、公表した。計画期間は１７年度から５カ年。
　災害が発生する前の施策を対象とし、あらゆるリスクを見据え、いかなる事態が発生しようとも最悪の事態に陥ることを避けるべく、行政機能や地域社会、地域経済など、都市全体としての強靭化に関する総合的な指針とする。強靭化に向けた施策分野は▽行政機能▽市民生活▽産業・経済活動▽都市機能・インフラ―の４つで、これらに加え横断的分野として老朽化・耐震対策とコンパクトシティを設定した。
　施策分野別の主な推進方針は次の通り。
【行政機能】
▽災害時に重要な役割を果たす施設の耐震性強化（学校施設や消防庁舎の耐震化）
▽医療救護拠点の安全性の強化と機能の確保（市民病院の老朽個所の早期改修や設備、物資の充実）
【市民生活】
▽住宅の耐震に関する支援と耐震改修の促進
▽特定建築物に対する耐震化の普及啓発
▽空き家対策の推進
【産業・経済活動】
▽農地および農業用施設の整備等の促進
▽エネルギー施設等の災害防止対策の推進
▽災害時に自立エネルギー源となる再生可能エネルギー等の普及促進
【都市機能・インフラ】
▽道路等の老朽化対策および耐震性の強化
▽雪害に配慮した道路・交通環境の整備
▽堤防等河川管理施設等の整備など洪水対策の推進
▽都市型の浸水対策の促進
▽津波・地震に備える河川港湾施設の整備促進
　市では、同案についてパブリックコメントを実施するにあたり、３１日まで意見を募集する。同案は市ホームページまたは未来戦略室で閲覧できる。意見を提出できるのは、市内在住・通勤・通学している人。必要事項を記入し、未来戦略室に郵便、ファクス、メールで同室に送ること。