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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/10/13

【山梨】甲府市が武田神社前にガイダンス施設

 甲府市は、史跡武田氏館跡の周辺整備で、武田神社南側で総合案内所と旧堀田家住宅を一体化させた「ガイダンス施設」の整備を計画している。総合案内所は、このほど実施設計委託の公募型指名競争入札を公告。来年6月までに設計をまとめ、甲府開府500年である2019年3月の完成を目指す。また、武田通り沿道の用途地域の制限を緩和し、500u以下の店舗の建設を可能とすることも計画している。
 ガイダンス施設(用地2930u)は、武田神社南側に新築する総合案内所と、東隣りの既存の旧堀田家住宅を一体化し、武田氏や戦国大名に関する情報の発信など、多くの観光客が楽しめる歴史的・文化的拠点として整備することを計画。
 そのうち総合案内所は実施設計に着手するため、今月11日に公募型指名競争入札を公告した。公告によると、用途は地域文化資料館で、木造平屋建て延べ500u程度を想定。付帯外構工事の設計も行う。予定価格は2363万400円(税込み)。市内に本店がある「設計」の有資格者で一級建築士事務所登録の参加者を募る。履行期限は17年6月30日。
 一方、旧堀田家住宅は市に寄贈されることが決まっており、改修する。ガイダンス施設は19年3月の完成を目指す。
 一方、武田神社は多くの観光客が訪れる観光資源で、開府500年、信玄公生誕500年(2021年)という節目を迎えることもあり、市では「武田神社周辺の土地利用の規制を緩和し、多くの観光客が訪れ、ゆっくりと過ごしていただける魅力とにぎわいのある環境を整える」(樋口雄一市長)ことを検討。
 そのため、武田神社から南へ走る武田通りで、武田神社前から護国神社入口交差点まで220mを対象に、道路境界から民地側へそれぞれ30mの幅について建築物の用途制限の緩和を計画した。
 現在は第1種低層住居専用地域と第2種低層住居専用地域となっているが、第1種中高層住居専用地域に変更することで、500u以下の店舗などの建築が可能になり、地元住民の日常生活に必要な店舗や観光客向けの小中規模店舗の出店を促す。地元説明会や都市計画審議会の審議などを経て、17年4月の変更を予定している。