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建通新聞社四国
2016/10/18

【高知】四国地整 あい設計を特定 CLT活用の嶺北森林管理署

 四国地方整備局は、国の庁舎では全国で初めて「CLT」を本格活用する嶺北森林管理署設計業務(高知県本山町850)を簡易公募型プロポーザル方式で検討した結果、あい設計(四国支社・松山市)を特定した。近く随意契約を締結し2017年3月24日の納期で基本・実施設計と数量積算を進める。工事発注は17年度以降を目指す。
 CLTは直交集成板の略称で、ひき板(ラミナ)を繊維方向が直交するよう積層接着し3層以上の構造を持たせた重厚パネル。告示に基づく仕様とすることで準耐火構造で建築が可能な3階建て以下の建築物でも、防火被覆なしでCLT等を活用できる。
 計画によると、敷地1649平方b内の現庁舎を使用しつつ、新たに木造2階建て延べ527平方bの庁舎、木造平屋66平方bの車庫や木造平屋4平方bの自転車置き場を新築する。CLTの建物の構造部材の全部、あるいは一部への活用などは設計の過程で検討する。
 プロポには、あい設計のほか、ハウジング総合コンサルタント、日本システム設計、上田建築事務所ら4者が参加。技術力、業務実施方針や手法で、あい設計が他社に比べ優位だった。あい設計の技術評価点は70・31点。

提供:建通新聞社