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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/10/20

【山梨】和戸町竜王線、事業期間延長し用買

 県県土整備部は、街路事業の和戸町竜王線(甲府市)の城東工区(L316m)と中央五丁目工区(L262m)の進捗状況を、県の公共事業評価委員会(13日)に再評価事業として提示した。筆界未定地の解消にめどがたち、同路線が接続する新山梨環状道路北部区間の広瀬〜桜井間が新規事業化されたことなどを受け用地取得を進め、事業期間を5年間延長して2025年度完成を目指すことを説明し、了承された。
 和戸町竜王線は、甲府市和戸町の国道140号から甲斐市新堰橋の国道20号に至る4車線の幹線道路で、建設予定の新環状道路(仮)和戸ICと接続する予定。全体延長9580mのうち約3270m(全体の34%)が完成し、3246m(33%)が事業中。
 再評価の区間は、城東工区(L316m)と中央五丁目工区(L262m)の合計578m。2車線の幅員8・7mの現道を、4車線12mの車道と4mの歩道を両側に設置して全幅22mに改良する計画。歩道はフラット歩道とし、電線共同溝、植樹帯も設置する。
 12年度に事業化。当初計画では、事業期間は20年度までで、総事業費53億9200万円。15年度までに測量設計、調査、用地取得・補償を実施(事業費2億1500万円)。16年度は用地取得・補償(4000万円)を行っている。
 一方、事業区間と平行して流れる濁川河川改修事業と一体的に行う必要があり、関係機関との調整に時間を要している。また、事業対象地に筆界未定地があり、地権者との交渉に至っていない。現時点での用地取得率は1・3%(155件のうち2件)。計画に対する事業の進捗率(事業費ベース)は15年度末で4%。
 しかし、同路線が接続する新環状道路北部区間の広瀬〜桜井間約2qが国によって16年度に新規事業化され、さらには、16年度に国が地域高規格道路ICアクセス道路補助制度を創設し、県が現在、補助申請を行っており新規採択されれば予算確保が望めることを県では委員会に説明。
 さらに、河川管理者との調整により濁川改修と一体となった進捗も望めるようになり、甲府市との協調で筆界未定地の解消が進め、地権者との具体的な交渉を進められるめどが立ちつつある。そのため、事業期間を5年間延長し、25年度完成へ事業進捗を図ることにした。
 委員会の質疑では、委員が河川改修を伴う区間の整備方法を質問。県では、右岸側の宅地などを取得して河川の必要な断面を確保しながら河川の付け替えを行う計画と説明した。
 変更後の年度ごとの計画と事業費は次のとおり。
 ◆16年度=用地、補償(4000万円)◆17年度=用地、補償(5億円)◆18年度=用地、補償(5億円)◆19年度=用地、補償、電線共同溝、道路改良工事(5億5800万円)◆20年度=用地、補償、電線共同溝、道路改良工事(6億円)◆21年度=用地、補償、電線共同溝、道路改良工事(6億円)◆22年度=用地、補償、電線共同溝、道路改良工事(6億円)◆23年度=用地、補償、電線共同溝、道路改良工事(6億円)◆24年度=補償、電線共同溝、舗装工事(6億円)◆25年度=補償(5億7891万3000円)