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建設新聞社(長崎)
2016/10/21

【佐賀】藻類バイオマスで講演会

佐賀市と佐賀大学が共催
  藻類産業推進協議会を来年4月に発足

 佐賀市と佐賀大学は13日、同大学理工学部大学院棟で「藻類バイオマス産業推進講演会」を開催した。同市バイオマス産業都市推進課の本山剛弘課長が藻類バイオマスを活用した新産業創出の取組みを紹介し、潟fンソー新事業推進室天草事業所の渥美欣也部長が微細藻類に関する研究開発状況を説明した。
 佐賀市は「バイオマス産業都市」の構築を目指す中で、微細藻類の培養による資源および産業の創出をプロジェクトの大きな柱と位置づけ、藻類に関連する産業が集積するまちづくりに取り組んでおり、今年8月に佐賀大学、筑波大学と藻類バイオマスの開発研究に関する協定を締結。藻類バイオマスの特性を生かし、地域の発展、地域産業の創生に資するための開発研究を推進している。
 講演会では本山課長が佐賀市の取組みを紹介した上で、「市場調査でニーズを把握し、産業の活性化を図るための研究拠点を佐賀大学に設ける計画。また、県や地場企業など産学官で連携する藻類産業推進協議会を来年4月に発足させる予定」と説明した。
 渥美部長は「2030年の世界を想像し、グリーンエネルギーの追求を目指してバイオ燃料をつくる藻類に着目した。微細藻類のボツリオコッカスを使った化粧品を商品化しており、現在は天草事業所でシュードコリシスチスの培養研究を進めている。将来的には製造コストを下げ、燃料として普及させたい」などと話した。ksrogo