トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2016/10/24

【石川】用地仮契約へ協議進む/オリックスの外資系ホテル/施工者選定作業に着手

 金沢市が金沢駅西広場に隣接する市有地にインターナショナルブランドホテルを誘致する事業で、優先交渉権者であるオリックスと市は11月18日までの土地売買仮契約の締結を目指し、鋭意協議を進めている。オリックスではあわせて、来夏の着工に向けて施工者の選定に着手したもようで順調にいけば年内にも決定するものとみられる。
 ホテル事業用地(広岡1丁目、7423・74平方メートル)を巡っては、市が実施した土壌調査で国の基準値を超える特定有害物質のヒ素や鉛が検出され、土壌汚染対策検討のため土地売買の仮契約が一旦見送られた。その後、双方で土壌汚染対策を協議・検討することや土地売買の仮契約の期限を定めた基本合意を締結。現在、土地売買の仮契約締結に向けて調整が進んでいる。
 オリックスが計画するホテルは、国際的な知名度を持つ外資系ブランドの「ハイアットセントリック」。同ブランドは現在開発中の東京・銀座に続き国内2番目の進出となり、インバウンドを含めた多くの宿泊客の利用が期待されている。
 建設予定施設は、ハイアットセントリックのホテル棟と、米国オークウッドが手掛けるSA(サービスアパトメント)・レジデンス棟で構成するツインタワー形態。短期宿泊に対応するホテル棟はS造地上15階地下2階建てで客室250室を確保し、中長期の滞在需要に応えるSA・レジデンス棟はRC造地上17階地下2階建てでSA109室および分譲レジデンス112室を備える。
 高層2棟にまたがる低層部には商業施設やウェディング、屋上庭園「金沢みらいの丘」を整備するほか、レストランやフィットネス施設、MICE施設などを設置し、賑わい創出につなげる。駐車場は地下1、2階に300台分を確保。施設全体の床面積は5万6481・44平方メートルに及ぶ。
 来夏の着工に向け、オリックスでは今後、実施設計にも着手していく。工期は19年秋までの約2年間が見込まれており、東京オリンピックの年である20年春までのホテル開業を目指す。

hokuriku