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建通新聞社(東京)
2016/10/24

【東京】都 動物愛護相談C本所を移転新築 

 東京都福祉保健局は、老朽化している動物愛護相談センターの本所(世田谷区)、多摩支所(日野市)、城南島出張所(大田区)の3施設について、センター全体の役割や必要な機能、在り方などを検討し、施設整備に向けた基本構想を策定する。本所については別地に移転新築する前提の下、大まかな建物配置や規模、作業工程などを位置付けた整備基本計画を定める。業務は日立建設設計(千代田区)が担当し、2016年度末までに成果を取りまとめ、プロポーザル方式による基本設計の委託手続きに備える。
 本所(世田谷区八幡山2ノ9ノ11)は完成から40年以上、多摩支所(日野市石田1ノ192ノ33)と城南島出張所(大田区城南島3ノ2ノ1)は30年以上が経過し、建物や設備の老朽化、執務環境・動物飼育環境の劣化が進んでいる。
 一方、センターの役割については、狂犬病予防法に基づく犬の捕獲・抑留から、動物愛護管理法に基づく犬猫の引き取り、収容動物の譲渡促進などへと大きく変化。また、適正な飼養に向けた都民への普及啓発、動物取扱業者への監視指導といった役割への期待が高まっている。
 こうした状況を踏まえ、動物愛護相談センター全体の機能や在り方を検討し、都動物愛護監理審議会などからの意見も反映しつつ、今後必要な施設・設備などを盛り込んだセンター整備基本構想を策定する。
 本所については、別の敷地約2000平方bに移転新築することを前提に、整備基本計画も取りまとめる。用途・日影・高度・斜線・容積率・建ぺい率といった制限、周辺道路の条件などを調査した上で、建物の配置や規模、盛り込む機能、電気・機械設備などを検討。工程計画を立案し、概算事業費を算出する。基本設計業務についてはプロポーザル方式で委託先を選定するため、この契約手続きに必要な資料も作成する。納期は17年3月31日。
提供/建通新聞社