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建設経済新聞社
2016/10/26

【京都】雨水南幹線の呑龍ポンプ場等 設計施工一括のDB採用

 京都府は、桂川右岸流域下水道雨水南幹線の最下流に位置する呑龍ポンプ等について、設計施工一括方式のデザインビルドを採用する。
 流域下水道事務所は24日、桂川右岸流域下水道雨水南幹線呑龍ポンプ場等実施設計(要求水準書作成、技術評価等)業務委託について、指名競争で通知。11月2日に開札し担当業者を決める。
 業務概要は、@基本条件確認・技術検討(設計施工一括方式の入札(デザインビルド)に係る各種資料の作成にあたり、基本条件の確認、必要資料の作成等の実施等)A入札公告支援(設計施工一括方式の入札(デザインビルド)に必要な書類(実施方針、入札説明書、要求水準書、落札者決定基準、様式集、事業契約書等)の作成等)B事業者選定支援(提出された技術提案書を整理し、要求水準書の達成状況の確認、技術審査及び評価の実施等)。
 施工地は長岡京市勝竜寺樋ノ口。工期は30年3月25日。
 業務対象施設は、▽呑龍ポンプ場(土木、建築、建築機械、建築電気)一式▽ポンプ設備(機械、電気)2台(桂川排水ポンプ)▽流入渠(接続管、発進立坑内部構造、蓋等を含む)一式▽放流渠(水路等を含む)一式▽管理用通路等一式▽ポンプ設備(機械、電気)1台(調整池揚水ポンプ)▽調整池1池。上記に係る各種配管、電線、水路、付属設備、現場操作盤、その他、維持管理に必要な施設設備等を含む。
 桂川右岸流域下水道幹線管渠工事(雨水南幹線管渠)は西松−ケイコン−今井特定建設工事JVが手がける。泥水式シールド工法で地下トンネルを掘削中(10月17日時点の掘削状況は1562m(38%))。工事延長は4068・5m(内径3・5m)。貯留容量は4万1000m3。施工地は長岡京市勝竜寺樋ノ口〜向日市鶏冠井町南金村。洛西浄化センター内の発進立坑の現場から府道奥海印寺納所線を経て勝竜寺交差点をカーブし、その後、国道171号を北上するルート。工期は27年3月25日〜31年3月25日まで。32年度に暫定供用を開始する。府は発進立坑の東側に調整池を整備し、35年度の完成を予定する。
 南幹線、呑龍ポンプ場、調整池が完成すると、貯留容量約19万m3、流下機能約4万8000m3の能力を備えた流下貯留管となる。25年9月の台風18号と同程度の雨が降っても浸水被害が解消されるという。
 呑龍ポンプ場は10m3/秒(5m3/秒×2台、桂川排水ポンプ)及び5m3/秒(5m3/秒×1台、調整池揚水ポンプ)、調整池は1万9962m3(5m3/秒流入)。