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秋田建設工業新聞社
2016/11/02

【秋田】(有)すぐる不動産・(株)OPA/「秋田フォーラス」リニューアル計画・来秋の新装オープンへ改修

 秋田駅前の「秋田フォーラス」に関し、建物を所有する有限会社すぐる不動産(秋田市泉南一丁目15の25、木村秀三代表取締役)等と、賃借人で施設運営会社の株式会社OPA(本社:千葉県千葉市美浜区中瀬二丁目6の1、奥田晴彦代表取締役社長)との協議の結果、駅前活性化の一助となるべく、休業しての大規模リニューアルを行うことでこのほど合意し、計画を明らかにした。
 「秋田フォーラス」は、昭和49年に「ジャスコ秋田店」として開業した鉄骨鉄筋コンクリート造8階建て、延べ床面積約20,000uの商業ビル。計画によると、「秋田フォーラス」は来年2月末で全テナントの営業をいったん終了して休館、リニューアル工事を行い、10月下旬に屋号を「OPA」に変えて再オープンする。
 新生「OPA」は店舗や設備環境を刷新し、駅前の特性を生かした賑わいを演出するファッションビルを目指す。同ビル周辺の秋田駅前地区で土地区画整理や市道整備などが推進される状況を好機ととらえ、懸案だった施設の大型活性化に取り組むことで、秋田市中心市街地活性化の推進力としての貢献を目指す。
 設計は青木茂建築工房(本社:大分県大分市)の東京事務所が担当。同社が商標登録する「リファイニング建築」の手法を取り入れ、耐震改修と意匠のリニューアルを合わせて行う。大きな吹き抜けを設けるなど、リニューアルの詳細を現在詰めており、施工会社選定はこれから。
 「リファイニング建築」は、リフォームやリノベーションと異なり、弱体化した構造躯体の耐震性能を軽量化や補強によって向上させるとともに、大胆な意匠の転換や用途変更、設備一新を行う再生手法。既存躯体の約80%を再利用しながら、建て替えより少ないコストで建物の長寿命化を図る。既存建物のストック活用促進につながる新たな手法として注目されている。

提供:秋田建設工業新聞社