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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/11/04

【山梨】リニア早期実現を市長会要望

 県市長会(会長=田辺篤甲州市長)は、2017年度県施策および予算に関する提言・要望を県に提出した。要望・提言事項は44件。重点提言・要望は@リニア中央新幹線の早期実現A防災・災害対策の充実強化B高速道路や地域高規格道路などの整備促進―など。リニアについては、新駅へのアクセ道路の整備促進などを求めている。
 リニア中央新幹線については、リニア新駅と甲府駅とのアクセス道路以外に、リニアルートの沿線地域から新駅までのアクセス道路や新交通システムの整備を図ることを要望。さらに、JR身延線の小井川駅前広場やバス乗降場整備に対する県の財政措置を中央市が要望している。
 防災・災害対策では、富士山火山対策の充実、土砂災害対策の推進などを提案。そのほか、木造住宅の早期耐震化へ必要な予算を確保すること、緊急輸送道路の見直しなどを提案している。
 高速道路関係では、中部横断自動車道の整備で事業中区間(新清水JCT〜増穂IC)の17年度までの全線開通への予算確保、基本計画区間(長坂〜八千穂)の整備計画区間への格上げなどを要望。中央自動車道については、小仏トンネル付近上り線の付加車線設置による渋滞対策事業の早期完成、上野原以東の下り線の渋滞対策の検討を求めた。
 地域高規格道路については、新山梨環状道路の北部区間について、直轄事業による全線の早期事業着手、早期に住民へ説明を行うことを提案。東部区間については、早期の事業完成、アクセス道路の早期完成などを要望。
 さらに、甲府富士北麓連絡道路の早期実現へ、計画路線への早期格上げを求めている。
   ◇
 提言・要望事項のうち、主なハード施策は次のとおり。
 【重点提言・要望】
 ◆地方創生の推進◆リニア中央新幹線の早期実現◆防災・災害対策の充実強化◆高速道路および地域高規格道路などの整備促進
 【提言・要望】
 ◆富士山の保全・安全対策◆JR中央本線の高速化など◆火葬場整備への財政措置◆水道事業◆合併浄化槽の普及促進
 ◆廃棄物処理対策◆有害鳥獣の駆除・防除対策◆松くい虫被害防除対策◆クリーンエネルギーの導入促進◆甲府市地方卸売市場施設整備への財政支援(甲府市)
 ◆社会資本整備総合交付金および防災・減災交付金◆国道・地方道の整備促進◆橋梁および公園の長寿命化◆河川改修など整備の促進および環境保全◆下水道の整備促進
 ◆空き地の適正管理◆公立学校施設などの整備◆埋蔵文化財の調査および文化財の保護・継承など◆警察署などの設置(都留市)