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日刊建設タイムズ社
2016/11/14

【千葉】大日本土木が業務代行/市川塩浜1期 基本協定締結/11・2haを個人施行の区画整理で

 市川塩浜第1期土地区画整理事業地権者会は、大日本土木を業務代行者に選定し、このほど基本協定を結んだ。個人施行による土地区画整理事業の本年度内の認可を目指し、今後、県との事前協議を開始する。業務代行者は、土地区画整理事業に伴う設計及び施工、事務等を代行する。認可後、商業系施設の誘致等による賑わいのある街づくりを目指して、2017〜18年度で基盤整備、18〜19年度で建築工事を進める予定。
 市川塩浜第1期土地区画整理事業では、塩浜地区整備事業のうち、JR市川塩浜駅から南側の約11・2haを先行して整備する。地権者は、市川市を含め法人5者。市は旧国鉄から取得したヤード用地など約半分の土地を所有、残りを民間の4者が所有している。
 塩浜地区整備事業については、05年(その後、一部修正)に塩浜地区まちづくり基本計画を策定。対象区域は、塩浜2丁目および3丁目の約80ha。60年代の京葉港市川地区造成事業の一環として行われた市川T期埋立事業により形成された臨海工業地帯。工業専用地域の指定を受け、市の産業を支える工業地帯として発展してきたが、その後の市川U期埋立事業の中止、及び三番瀬の保全・再生といった社会環境の変化を受けて、工業系から商業系へ土地利用の転換を図ることにした。
 先行して土地区画整理事業を行う第1期地区は、同基本計画で、JR市川塩浜駅周辺を核とする「賑わいエリア」に位置づけられており、まちの活気を生み出す商業、宿泊等、余暇を楽しむアミューズメント、道路と鉄道の交通利便性を生かした施設整備、海辺の玄関口として三番瀬の雰囲気を感じ、人々が集い、交流し、賑わう魅力的な土地利用を図るとしている。
 具体的には、JR市川塩浜駅から海へ向かう「賑わいの環境軸」となるシンボリックな道路空間を整備するとともに、その軸の海側に海辺の拠点公園を整備。さらに、護岸に沿って「海辺の環境軸」を設け、遊歩道やサイクリングロードを整備するなど回遊性を確保する。
 工業専用地域となっている用途地域については、土地区画整理事業にあわせて、大部分を商業系へ変更。併せて地区計画を設定し、まちづくりを誘導する。また、市は土地区画整理事業による基盤整備の進捗状況をみながら、市有地活用のための事業者を公募する予定でいる。
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