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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/11/15

【群馬】前橋市が富士見総合グラウンドの整備について報告

前橋市は富士見町皆沢地内にある富士見総合グラウンドについて、改修と移転の両面で検討を進めていく。11日に開かれた富士見地区地域審議会で明らかにした。同グラウンドは旧富士見村との合併時に策定した新市基本計画の中で改修が計画されている。今後地元との協議を進めながら対応を決めていく。
富士見総合グラウンドは、山の斜面に沿って4万9630uで建設されており、上段にテニスコート、中段にグラウンド、下段に駐車場が整備されている。グラウンドには野球場2面のほか400mトラックなどが整備されており多目的に利用できる。テニスコートは現在閉鎖している。
これまでに現況調査として、2012年度にボーリングによる地質調査、13年度に湧水対策の予備設計、14年度に既存施設の調査を行った。
新市基本計画では現在の施設の改修で対応する方針だが、地元から富士見町中心部への移転を含めた再検討の要望が出た。
このため今回の審議会で市は、既存施設の改修と移転新築両方の検討案を提出。既存施設の整備では、施設整備や湧水対策費を約3億7000万円と試算した。整備期間として基本・実施設計に1年、整備工事に1〜2年を見込んでいる。
移転新築案では、富士見町の中心部約2haに移転した場合を想定しその見積もりを示した。主な施設として野球場1面と管理棟1棟を整備した場合、施設整備費に約3億8500万円、そのほか用地買収や移転補償などを含め5億6700万円かかると試算。この事業費には周辺道路や水路の切り回しなどにかかる費用は含まれていない。
移転新築の場合には、農振除外や用地測量、用地買収が必要となることから、市は完成まで8年程度を見込む。今回の案は比較検討のための大まかな計画で、仮に移転が決まった場合は改めて整備内容を詰めていくこととなりそうだ。今後は施設の将来的なあり方や利便性、維持管理・整備コストなどを踏まえ、地元と協議を重ねていく見通し。