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建設新聞社(長崎)
2016/11/19

【佐賀】唐津市新庁舎 概算事業費75億

唐津市本庁舎建設委員会 第5回会議
  現在の機械式駐車場・議会棟の位置に移転整備

 唐津市本庁舎建設委員会(委員長・宮島清一唐津商工会議所会頭)の第5回会議が11日、唐津市役所であり、新庁舎建設基本計画案について協議した。計画案では新庁舎の配置を現在の機械式駐車場および議会棟の位置(敷地の南西側)とし、規模は6階建て・延床面積1万7000平方b程度を想定。概算事業費として75億6800万円を見込んでいる。委員会の様子
 唐津市新庁舎建設基本計画は市が目指す庁舎像を明らかにすることで新庁舎建設の基本的な考え方を示し、今後策定される「基本設計」「実施設計」の指針となるもの。機能性と利便性の高い庁舎、市民の安全・安心を支える庁舎など四つの基本方針を掲げ、ユニバーサルデザインによる施設整備、自然エネルギーの活用や省エネルギー化の推進、地元産木材の積極的な活用の検討、防災拠点機能の充実、多目的屋外広場の整備―などの機能を挙げている。
 新庁舎の位置については工事期間中の行政機能の継続性、景観的な配慮、コスト、屋外空間の有効性などから、現在の機械式駐車場および議会棟の位置(敷地の南西側)に配置するのが望ましいとしており、建物の規模は6階建て・延床面積1万7000平方b(建築面積2900平方b)程度を想定。敷地北側に約200台程度の駐車場、敷地南東側に多目的広場を整備する。建設工事は二期に分けて実施する予定。新庁舎の配置イメージ
 概算事業費は近年建設されている他自治体の工事単価をベースに算定しており、約75億6800万円を見込む。内訳は本体工事71億5700万円、外構工事など1億6400万円、解体工事2億4700万円となり、計画や設計、仮設庁舎に要する費用は含んでいない。事業費は現時点での目安であり、資材や労務単価の高騰、規模や構造、耐震性能によって変動するとしている。
 事業方式は市の直接建設方式となり、基本・実施設計の業者はプロポーザル方式で選定する。現在の計画では2017年度に基本設計および実施設計を行い、18―20年度の3カ年で建設工事を実施する予定。本年度の12月補正予算に設計費を計上し、来年の2―3月に設計業者を選定、3月までに契約して4月から基本設計業務に入る見通し。
 会議では委員から「外観に唐津の現状と歴史の要素を取り入れてほしい」「防災ヘリのヘリポートが必要では」「議会棟の傍聴席を快適な空間にしてほしい」「立体駐車場が必要なら初めから作っておいた方が良い」などの意見が出た。
 今後のスケジュールは11月末に次回会議を開き、同計画案を作成。12月にパブリックコメントを行い、来年1月に新庁舎建設基本計画を策定する。ksrogo