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建設経済新聞社
2016/11/25

【京都】医大に中性子線がん治療棟 ロームが建設し府に寄付へ

 ローム梶i代表取締役社長澤村諭氏、京都市右京区西院溝崎町21)は、京都市上京区の京都府立医科大学の敷地内に中性子線による放射線治療棟「ローム記念BNCT研究センター(仮称)」を建設し、府に寄付する。同センターは地下2階地上2階建、延3700u程度の見込み。
 山田啓二知事、澤村ローム且ミ長、吉川敏一府立医大学長、古久保雄二福島SiC応用技研椛纒\取締役社長の4者が22日、京都市上京区の京都府庁で記者会見を開き、覚書を締結した。
 基本合意した内容は、「最先端のがん治療の発展を目指し、府立医大と福島SiC応用技研がロームのSiC(シリコンカーバイド)を活用したBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)に必要な治療機器(SiC−BNCT機器)の研究開発を実施」「研究開発の成果を踏まえ、最先端のがん治療を行えるよう、SiC−BNCT機器及び建物をロームが府に寄付する」。
 SiC−BNCT機器を納入する研究施設(将来的には治療施設)は、今後、研究開発の成果を踏まえ、府立医大の敷地内に府、ローム、府立医大が協議の上、定めた場所にロームが建設し府に寄付。これらが完成し、臨床応用ができることになれば、既に整備を進めている永守記念最先端がん治療研究センター(施工は三井住友建設大阪支店(大阪市中央区))での陽子線治療と中性子線治療の両方を府立医大敷地内で一体的に行うことが可能となる。
 BNCTは、患者に点滴で投与したホウ素薬剤をがん細胞が取り込み、照射した中性子線とホウ素が反応し、がん細胞を破壊する仕組みの放射線療法。