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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/11/29

【山梨】子どものこころのケア拠点整備へ基本構想

 県は、「子どもの心のケアに係る総合拠点(仮称)」の整備へ基本構想を策定した。こころの発達総合支援センター、児童心理治療施設、中央児童相談所の県営3施設を、甲府市の中小河原職員宿舎跡地など同じ敷地に一体的に整備する。児童心理治療施設には特別支援学校を併設する構想で、2019年度の完成を目指す。
 県では、12月補正予算案に整備予定地の敷地調査や基本・実施設計などの費用として1億1711万3000円を計上した。
 県が想定している総合拠点は、発達障害や子どもの心の問題に関する相談・診療機関である「こころの発達総合支援センター」(甲府市北新1―2―12県福祉プラザ内)を移転。合わせて、治療や生活・教育機能を持つ新たな施設(児童心理治療施設)を併設する。
 さらに、福祉プラザ内の中央児童相談所が狭あい化が進んでいるため、2施設と一体的に整備する。
 県では医療関係者や有識者などによる検討委員会を設置。整備基本構想案が提出され、構想をまとめた。
 基本構想について、後藤斎知事は「総合拠点の3施設が中心となり、県内の医療、福祉、教育、行政など各分野における全県的な支援ネットワークを構築することにより、全国に先んじた先進的な支援体制の整備を図っていく」とコメントしている。
 県では、発達障害に対する総合的な基本構想策定の調査業務を、みずほ情報総研梶i東京都千代田区)に委託しており、運営形態や施設機能、設置場所などの調査・分析などを検討している。