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北陸工業新聞社
2016/11/26

【新潟】北陸整備局/残1010億、堰堤整備を推進へ/信濃川下流水系直轄砂防事業

 北陸地方整備局は、信濃川下流水系直轄砂防事業について、流域の安全を向上するために、事業効果の高い砂防堰堤から順次整備を推進していく方針だ。総事業費は約1411億円で、残事業費は約1010億円。10年度から37年度(平成49)までを事業期間に設定している。
 同事業は、信濃川支川の魚野川・清津川・中津川流域(流域面積2157平方キロメートル)で実施。新潟県長岡市、小千谷市、魚沼市、南魚沼市、津南町、湯沢町、長野県栄村、山ノ内町、木島平村の9自治体が含まれる。
 各河川の平均河床勾配は魚野川で約50分の1、清津川および中津川で約30分の1と急勾配で、源頭部は急峻な地形を呈し、崩壊地が多く、土砂流出が激しい。また、11年の新潟・福島豪雨では、氾濫被害が発生するとともに、魚野川流域にある8カ所の水力発電所が浸水や土砂堆積により停止する被害を受けた。
 このため、各河川流域において砂防堰堤などを整備し、流域の安全を確保する。計画全体の約225堰堤のうち、これまでに39堰堤の整備を完了、13年度までに63堰堤に着手した。今後も事業効果の高い施設から優先的に整備を推進していくとしている。整備効果は、氾濫面積で4平方キロメートル、同世帯数で270世帯、事業所数で31事業所の被害解消をそれぞれ見込んでいる。

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