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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/12/06

【群馬】県伊勢崎土木が男井戸川を改修

県伊勢崎土木事務所は、男井戸川で進めている河川改修事業について、年度内に6件の工事発注を予定している。護岸工事が5件、天端舗装などの周辺整備工事が1件で、いずれも指名競争入札を予定している。このうち4件を来年2月、2件を3月に指名する予定。
この事業は、男井戸川と粕川の合流地点から伊勢崎市下植木町にある調節池までのL1890mで、河川の線形改良と断面拡幅を進めるもの。現在は、最下流部となる粕川との合流部からL600mを下流工区と設定して工事を進めている。
これから発注する工事は、同川と交差する県道足利伊勢崎線から上流側、L約400mが対象となっている。区間中には、市道5−67号線が同川を跨いでいるほか、西側に市立植蓮第二小学校がある。
県道足利伊勢崎線から市道5−67号線間のL200mでは、現況の1m×1mの水路のような状態から河床幅3・4m、天端幅6〜7m、法長5・25〜4・25mへ拡幅し、両側をブロック積み護岸で整備する。
市道5−67号線から上流は、右岸側は石張り護岸とさらに外側を傾斜の緩い法面を整備する。左岸側はブロック積みで対応する。
県道から上流のL400m区間では、9〜14工区の6工区に分けて工事を計画。このうち◇9工区◇10工区◇11工区◇13工区−の4工区を来年2月に、14工区と天端舗装等工事の2件を3月に指名通知する。
9工区は、市道5−67号線から下流L100mの左岸側が対象区間。護岸工のほか、現況の男井戸川が用水路として利用できなくなることからその代替機能としての水路を整備する。
10工区は、9工区からさらに下り、県道足利伊勢崎線までのL100mが対象。護岸工と同川への樋管を新設する。
11工区は、河川拡幅に伴う市道の付け替えをメーンにL20mで護岸工を行う。付け替えの対象としている路線は、同川の西側を沿って走る市道5−61号線とボックスカルバートで同川を越えている市道5−67号線の2路線。市道5−61号線では、W7・4m×H5mのボックスカルバートに付け替えるほか、工事中は上流へ仮設道を設置し対応する。
13工区は、下流工区のうち最上流部L110mが対象区間。両岸で護岸工を行うほか、同区間でも水路を新設する。
3月に指名通知する14工区は、市道5−67号線から上流へL80mで護岸工を行う。
このほか、これまでに工事を進捗していた県道足利伊勢崎から下流部を対象に天端舗装や防護柵の新設、法面への芝張りを1件にまとめての発注を予定している。
下流工区では、県道足利伊勢崎線から上流L200mの右岸側で護岸を行う12工区と同川と粕川の合流部付近にある市道自転車道の橋梁付け替えが控えており、来年度の発注を予定している。
男井戸川は、過去に農業用水路として利用されており、河川断面が部分的に1m×1mと小さく浸水被害が頻発している。周囲は密集した市街地のため、河川断面を広げることで、浸水被害を軽減させる。