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建通新聞社
2016/12/07

【大阪】土日休試行で初成績評定 満点付与で高得点

国土交通省近畿地方整備局が2015年度から取り組んでいる「土日完全休日化促進試行工事」。これまでに23工事で試行され、うち完了した2工事について工事成績評定が初めてまとまった。2工事は、「国道27号加斗トンネル補修工事」(福井河川国道)と「相野谷川堤防天端舗装工事」(紀南河川国道)。評定の合計点は加斗トンネルが88点、相野谷川堤防が84点で、共に加点の上限点(満点5点)が付与された。
 同試行工事は、担い手確保・育成の取り組みの一環で、近畿地整が16年1月から導入。中部地整でも同様の試行工事を行っているが、休日取得率により工事成績を加点するのは近畿独自の取り組みとなっている。
 試行現場では、土曜・日曜日の作業を原則行わないものとし、全土日を完全に休んだ場合、工事成績評定時に「法令遵守等」の評価項目で満点の5点が与えられる。ちなみに、休日取得率が50〜63%だった場合、評定点は1点が与えられる。
 両工事の評定結果を見ると、昨年大成建設がたたき出した「近畿自動車道紀勢線江住地区他改良工事=レベルU」での90点には届かなかったものの、ともに80点を上回っており、高得点と言えるだろう。
 ただ、今回の対象工事は比較的に工期が短かったこともあり(加斗トンネル=約5カ月、相野谷川堤防=約3カ月)、近畿地整の担当者は、「工期が長く、現場条件の厳しい工事などでも試行していく必要がある」と話す。引き続き、試行結果を精査し、より効果的な運用方法を探っていく構えだ。
 2工事の施工者は、加斗トンネルが清水組(福井県鯖江市)、相野谷川堤防が海邊組(和歌山県新宮市)だった。
※項目別評定点の内訳表は建通新聞電子版に掲載中

提供:建通新聞社