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日本工業経済新聞社(埼玉)
2016/12/12

【埼玉】埼玉県電業協会が第2回技術講習会開催

 埼玉県電業協会(岡村一巳会長)は6日、さいたま市南区の建産連研修センターで2016年度(平成28年度)第2回技術講習会を行った。第1部ではパナソニックエコソリューションズ創研鰍フ千代和夫上席コンサルタント(工学博士・技術士・立命館大学客員教授)を講師に迎え、『非住宅市場 リニューアル需要開発セミナー』を開催。第2部では県環境部産業廃棄物指導課から岩村響主査(監視・指導・撤去担当)と、星野大起主任(総務・普及啓発担当)を招き、『電気設備工事で発生した産業廃棄物の処理に関する注意点』について学んだ。
 岡村会長は冒頭、当日のテーマと講師を紹介した後「どちらも大変興味深い内容ですので、ぜひとも参考にしていただければ」とあいさつ。
 第1部で千代氏は、『リニューアル需要の新規開発を考える』をテーマに、▽省エネ政策動向とリニューアル市場▽省エネ補助金の活用提案▽リニューアルの核としてのLED照明▽最新トレンドであるBEMSとZEBの動向−−のメニューに沿って解説。あかり文化の向上と地球環境への貢献が期待されるSSL化の推進については、市場のLED化率が10%程度で、ストック市場のポテンシャルはまだまだ高いと推測。非住宅照明も着実にLED化が加速する予測をデータを示して説明した。
 第2部では、まず岩村主査が産業廃棄物の処理、処理委託契約の注意点など基本的な事項から話し始めた。将来への課題として、太陽電池出荷量の推移をもとにした排出量の見込みから、大量の撤去・回収・分解処分が元請企業に求められるため、リサイクル技術の確立の重要性を述べた。
 続けて、太陽光パネルの基本構造について、代表的な事例として結晶シリコン太陽電池モジュールの断面図を見ながら、低コストな分解処理方法として、機械による剥離(かいり)、化学的剥離、熱剥離、焼却除去などの技術を紹介した。
 また星野主任は変圧器、コンデンサー、安定器などに使用しているPCB(ポリ塩化ビフェニル)含有機器の処理について説明した。