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建設経済新聞社
2016/12/13

【京都】京都駅東南部活性化へ素案 山王小跡地の活用検討など

 京都市は12日、京都駅東南部エリア活性化方針の素案を明らかにした。
 対象エリアは、南区山王学区の竹田街道より東側の7箇町(南区東九条東山王町、西岩本町、東岩本町、北河原町、南河原町、南岩本町、南山王町/概ね北は八条通、南は九条通、東は鴨川、西は竹田街道に囲まれたエリア)が対象。面積は22・17fで、27年10月時点の人口は1855人。
 35年度の京都市立芸術大学の対象エリアへの移転などを見据え、概ね今後8年間(29〜36年度)で取り組むべき推進項目をまとめた。
 目指すべき将来像として「文化芸術を基軸に、伝統産業、観光、教育などのあらゆる分野と融合することにより、新しい価値を創造し、世界中の人々を惹きつけ、訪れたくなるまち」「京都の玄関口にふさわしい魅力的な機能が集積するまち」「若者を中心に、多くの人が住み、学び、働き、交流する活気のあるまち」「高齢者や子ども、障がいのある人、国籍や文化的背景の異なる人など、様々な人が互いの多様性を認め合い、心豊かに住み続けられるまち」を設定。将来像を実現するため取り組む4つの柱と推進項目を掲げた。
 柱1〈日本の文化芸術を牽引し、世界の人々を魅了する創造環境の整備〉の推進項目は、@未活用の市有地に「新たな価値を生み出す創造・発信拠点」を誘致A「新たな価値を生み出す創造・発信拠点」等による文化芸術を学び、体験する機会の提供B文化芸術関連産業の集積、雇用の創出C空き家や市有地の暫定利用による、若手芸術家等の居住・制作・発表の場づくりD文化芸術の発信の場としての公共空間の活用E地域の文化活動などと京都芸大等の連携F京都芸大施設の一部共同利用の検討G「若者・アートモデル地区」としての発信、エリアにふさわしい環境の整備のための規制緩和や特例制度の活用など必要な施策の検討。河原町通より東の4箇町(東岩本町、北河原町、南河原町、南岩本町)を中心に柱1に取り組む。
 柱2〈京都駅周辺の都市機能を強化する魅力的な施設の誘導〉の推進項目は、H山王小学校跡地の活用の検討I民有の低・未利用地の有効活用の促進J高齢者、障がいのある人、国際的に様々な人等にやさしい施設の誘導(バリアフリー対応やムスリム対応等)。河原町通より西の3箇町(東山王町、西岩本町、南山王町)を中心に柱2に取り組む。
 柱3〈若者の移住・定住促進とまちづくりの担い手育成〉の推進項目は、K空き家の調査及び空き家の活用・流通の促進L子育て世帯の市営住宅入居促進M市民団体等と連携した若手芸術家をはじめ若者の移住支援と地域活動等への参加の橋渡しN地域との協働による、文化活動等を通じた大学・学生・若者と地域の交流、まちづくりへの参加促進。
 柱4〈これまでのまちづくりと多様な新しい力との融合〉の推進項目は、O住宅市街地総合整備整備事業の早期完了と事業用地をはじめとする未活用の市有地の活用の検討P市営住宅の空き店舗を活用した賑わいの創出Q幅広い多文化共生に取り組む市民・団体の活動支援とネットワークの拡充にあわせ、多様な市民が活動に参画する機会の促進R安心・安全で楽しめる魅力あふれる歩行者空間創出の検討。
 エリア全体で柱3、4に取り組む。