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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/12/13

【群馬】橋梁長寿命化計画の改定案

橋梁長寿命化計画の改定作業を進めている県県土整備部は、県議会産経土木常任委員会に改定案の概要を示した。計画期間は2016〜2115年度の100年間。今後は5年ごとに行う定期点検の結果を検証して計画を見直していく。16〜20年度の橋梁修繕費用は年間26億円を見込んでいる。
10年度に策定された現行の橋梁長寿命化計画では、対象橋梁数は2500橋となっている。今回の改定案では、2m以上のボックスカルバートを対象として追加。側道橋や上下線分離橋梁も1橋としていたところをそれぞれカウントし、さらに当初計画後に整備した新設橋梁も追加したことにより、対象橋梁数は3665橋に増加した。
将来的なランニングコストなどを考慮し、修繕よりも架け替えの方が優位となる橋梁に対しては架け替え費用を計上する。損傷の激しい橋梁が対象で、23年度まで架け替えを進めていく計画だ。5年以内に対応が必要な「早期措置段階」と判定された橋梁については、当初の5年間で対策を完了させる。
耐震補強は、緊急輸送路に架かる橋梁では一段落している。今後はそれ以外の橋梁を対象に、計画から13年間で実施していく構えだ。
また、工種による費用の見直しも行う。11〜15年度に実施した869工事を工種ごとに分析して実績を調査。物価上昇や塗装塗り替えにおけるPCB・鉛といった有害物質対策などを踏まえ、実態に近づいた経費率に改定する。具体的には、断面修復は5万円/uを8万5000円/uとし1・7倍、伸縮装置は20万円/mを29万3000円/mとし1・47倍、塗装塗り替えは10万5000円/uを35万5000円/uとし3・38倍、舗装は1万5000円/uを1万7000円/uとし1・13倍とする。
こうした点を踏まえ、改定計画当初5年間の年当たり修繕費用(架け替え含む)は26億円を見込む。次の5年間は24億円、その次の5年間は22億円、さらに次の5年間は20億円と段階的に引き下げ、計画21年目からは19億円で平準化していく考えだ。