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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/12/14

【群馬】箕輪小来秋にも着工、来年度早々に現校舎解体

高崎市は来年度、いよいよ箕輪小学校(箕郷町西明屋)の建て替え工事に着手。市産木材をふんだんに使った校舎に生まれ変わる。建設地の検討などに時間がかかり計画に遅れが出ていた。2017年9月定例議会への契約議案上程を目指し、本体工事の入札を行う見込み。本年度は建設地北側市道の付け替えやプールの解体工事を行い、用地を確保した。現在、仮設校舎の建設が進められている。
12月補正予算案には繰越明許費として、校舎解体費3865万4000円を追加設定。来年度早々に工事発注し、6月ごろまでに完了させたい考えだ。
本体工事は9月定例市議会に契約案件を上程できるよう、入札を行う。ただ財源に国からの補助金を充てるため、その交付時期によって時期は前後する。発注は建築と電気設備、機械設備(衛生設備)、空調設備に分離して行う予定だ。19年度中の供用を目指す。
新校舎は4棟で構成。すべてW造2階建てで、延べ床面積約6000uを見込む。4棟に分け各棟の延べ床面積を抑えることで、木造での建設を実現させた。
新校舎は東西に伸びる廊下を挟むように教室を配置。北側に特別教室、南側に普通教室を整備する。校舎間には採光スペースを確保し、自然光を取り入れる。資材には市産材のスギやマツ、ヒノキなどを使用。市産材100%の校舎を目指し設計した。
屋根は鋼板屋根で、在来工法を用いて施工する。校舎北側には給食室やプールを設置。給食室は同校のみに提供する単独調理場で、生徒や教職員など約600人分を作る見込み。プールは25m×12・2mと10m×5mの2つ整備し、120u程度の附属施設を造る。プールの建設工事を校舎建設に含めるかどうかは、予算状況を見て決める。このほか校庭の砂の入れ替えや外構工事などを行う予定だ。
箕輪小学校は、県道榛名山箕郷線と高崎安中渋川線とが交差する、西明屋箕輪小前交差点の北東に位置する。校舎は横長で、南北に2棟並ぶ。1969〜1970年に建設されたRC造3階建てで、延べ床面積は4060u。その南には校庭と体育館がある。体育館は10年に耐震補強を行っているため、そのまま使用する。
現在、大和リース(大阪府大阪市)が校庭に仮設校舎を建設中。春休み中に引越しを進める。設計は柴田建築設計事務所(高崎市)が手掛けている。
本年度は、市道の付け替え工事を高橋建設(高崎市)、プールの解体工事を岡田組(高崎市)が担当した。