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北陸工業新聞社
2016/12/15

【石川】振興組合/来年度に仮施設建設へ/近江町市場複合商業施設

 近江町市場商店街振興組合(金沢市上近江町50番、吉村一理事長)は、上近江町地内で複合商業施設の整備を計画しており、現在、実施設計の策定を鋭意進めている。来年度は施設本体工事に備え、仮施設の建設に着手したい考えだ。
 近江町市場の一角に位置する近江町市場駐車場・名店街の老朽化が著しいため建て替えるもの。組合では商業、業務、便益施設と駐車場を併設した複合商業施設に建て替え、来場者の利便性を高めるとともに、約300年の歴史を有する市場のさらなる活性化および賑わいを創出する。
 計画によると、施設建築物は5階建て程度を見込み、1階には地権者の店舗やテナントが入居。2階以上には250台前後の立体駐車場を設置し、荷捌きスペースも設ける。このほか、観光客向けのフードコートの設置なども検討する。
 建設場所は現施設の解体跡地などで、敷地面積は約2430平方メートル。総事業費は約15億円で、このうち施設建設費は約10億円を見込む。実施設計はアール・アイ・エーが担当。
 整備スケジュールによると、今年度中に実施設計を完了させ、来年度は地権者らと施設内容などで調整を図りながら、仮施設建設にも着手。順調にいけば、18年度から施設建設工事に着手し、開場300周年の1年前の19年度末の完成を目指す。

hokuriku