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北陸工業新聞社
2016/12/19

【石川】来年度、耐震化で審議会/輪島市本庁舎と文化会館/整備計画の具体化へ議論/

 輪島市は17年度、老朽化が進む市役所本庁舎(二ツ屋町)と文化会館(河井町)の耐震化を検討するため、審議会を設置する方針だ。専門家や有識者らもメンバーに加える方向で調整していく予定で、今後の両施設の整備計画について議論を本格化させる。
 市は昨年度、耐震基準を満たしていない両施設について、耐震診断結果を取りまとめるとともに、補強計画を策定した。その結果、老朽個所の改修も含めた大規模な耐震補強工事を実施する際には、本庁舎で17億円程度、文化会館で23億円程度の事業費が必要と試算されている。
 市は、こうした耐震調査の結果を踏まえ、来年度に具体的な整備手法や、施設のあり方を検討する目的で外部の専門家らを加えた審議会を設ける。今後、メンバーの人選などにも取り掛かる。
 現在、輪島中学校建設工事に集中投資が行われている状況も考慮し、今後の両施設の耐震化へ向けた財源確保や、事業の着手時期などについて議論を進めたい考えだ。
 本庁舎は1973(昭和48)年にしゅん工し、建設規模はRC造5階建て延べ5438平方メートル。耐震診断では、1〜3階部分のIs値が0・30〜0・57となり、補強が必要と判定された。
 一方、文化会館は1981年に開設され、ホール棟(SRC造3階建て延べ4057・02平方メートル)と事務所棟(RC造地下1階地上5階建て延べ4862・98平方メートル)とで構成。大ホール、市立図書館、会議室、教育委員会、商工会議所などが入る。耐震診断結果によると、ホール棟は耐震性があることが確認されたが、事務所棟でIs値が南北方向で0・33〜0・48、東西方向で0・57〜0・69となり、補強工事が必要と判断された。
 耐震診断、補強計画策定は浦建築研究所(金沢市)が担当した。

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