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日刊建設工業新聞
2017/01/06

【鳥取】県都計審開く 北条道路の都市計画案は妥当,17年度新規事業採択に前進

 県都市計画審議会(会長・谷本圭志鳥取大学大学院工学研究科教授)は12月27日、山陰道・北条道路の都市計画案を妥当と判断し、県に答申した。県は今月から国交大臣協議に持ち込んで年度末に都市計画決定を告示する見通しで、北条道路は2017年度の新規直轄事業採択に向けて大きく前進した。
 県内を走る山陰道で唯一の未事業化区間、北条道路13・5`は、はわいIC−大栄東伯IC間を代表幅員20・5bで結ぶ4車線の自動車専用道路。ルート中、「道の駅大栄」付近と「道の駅北条」付近の2カ所にICを設置する。
 基本構造は盛り土とし、一部区間の北条IC周辺は高架。側道の通行形態は北条IC−大栄IC間が本線を挟んで上下線分離通行、はわいIC周辺でも上下線分離、そのほかは本線南側を対面通行させる。
 北条道路は1989年(平成元年)、旧羽合町と旧北条町の自専道部で事業に着手し、用地買収や盛り土を実施していたが、2007年ごろ他区間の山陰道整備を優先するため事業休止していた。
 一昨年6月に計画段階評価を終えた時点での建設費は300億円〜350億円。国交省は17年度予算に向けて年度末の「新規事業採択時評価」に諮るものとみられ、必要性が認められれば、10年ぶりに事業の再開が決定する。
 また、同審議会は国道313号北条倉吉道路の都市計画案を了承。県は北条道路と合わせて年度末に都市計画決定する。
 計画区間は北条ICから南側の倉吉IC間を結ぶ約6`。07年3月に暫定2車線で供用している。北条道路との接続部には、完全立体型のトランペット型のJCT(ジャンクション)を整備し、手前に弓原ハーフICを設置して周辺市街地や道の駅北条と連絡させる。総事業費48億2000万円。17年度から補助事業として新規採択される見通し。